GoogleとAdobeがパートナーシップにもとづいて、新しいオープンソースフォントを発表しました。GoogleではNoto Sans CJK、AdobeではSource Han Sansという名称です。
GoogleにはもともとNoto Sansというフォントファミリーがあり、AdobeにはSource Sansというフォントファミリーがありましたが、新しくデザインされたフォント(Noto Sans CJK、Source Han Sans)はどちらのフォントにも調和するということです。
なお、フォントの基本デザインを行ったのはAdobeのシニアデザイナー西塚涼子さん(トップの写真の人)。フォントってPC使ってデジタルでデザインするものだと思っていたのだけど、アナログ作業なんですね。
ちなみにGoogleの名称であるNoto Sans CJKのSansはSans-serifのことで日本では一般的にゴシック体のことを指します(装飾的な飾りのない文字という意味で、厳密にはゴシックとは違います)。CJKはChinese、Japanese、Korean、つまり中日韓の文字を意味します。
で、Notoですが、これはNo Tofuという意味。PCなどでフォントがなく、その文字を表示できない場合に四角い箱(□)が表示されますが、この箱のことを豆腐と呼びます(正式名称なのかはわかりませんが、Googleでも豆腐と読んでいるようです)。
今回のリリース文にはこの豆腐に関するコメントはありませんが、以前からあるNoto Sansのサイトに説明が記載されています。
When text is rendered by a computer, sometimes there will be characters in the text that can not be displayed, because no font that supports them is available to the computer. When this occurs, small boxes are shown to represent the characters. We call those small boxes “tofu,” and we want to remove tofu from the Web. This is how the Noto font families got their name.
Noto Sans CJK、Source Han Sansともに無料で利用することが可能です。
(via TechCrunch)
(source Google, Adobe)