昨年Googleも導入していた世界初の量子コンピュータとされるD-Waveですが、これが本当に量子コンピュータなのかどうかは色々と議論されていました。
しかしながら、先ごろGoogleが「D-Wave X2の量子アニーリングは、シミュレーテッドアニーリングをシングルコアで実行する場合に比べて、1億倍(10の8乗倍)以上高速だ」とする研究結果を発表しました。
量子アニーリングは量子焼きなまし法と言われるもので、組み合わせの最適化問題に特化した計算方法です。
D-Waveはこの量子アニーリングを実行できるように作られており、そのため量子コンピュータとしての汎用性はありません。ですが、人工知能等で求められる機械学習の多くが量子アニーリングの対象となる組み合わせ最適化の問題であるため、D-Waveは非常に有効ということになります。
ちなみに、Google Photoが実装した写真を効果的に分類する仕組みも機械学習が使われています。
なんだかSFチックな話ではありますが、これをきっかけにして人工知能の研究とかが進んだりしないかなぁ。
(via CNet)
(source arxiv.org(PDF))