Googleが以前から噂されていた自前の通信サービス、Project Fiを発表しました。
Googleの提供するMVNOサービス
Project FiはT-MobileおよびSprintのMVNOとして両社のLTE通信を利用します。またWiFiとLTEをシームレスに切り替えることが可能で、「その時点で最高の速度が出来る回線」に自動的に切り替わるということです。
WiFiを使うとなると、数だけむちゃくちゃ多いけど無計画に設置したがゆえに全く通信できない、というどこかのアクセスポイントのようなものが問題になりそうですが、Googleが高速で信頼性が高いと確認したアクセスポイントのみを使うようです。
どうやって確認したのか気になりますが、何かしらの基準があるのでしょう、きっと。
通話は無料 データ通信は/GB
気になる料金は、基本料金が$20/月。それにデータ通信費として 1GBあたり$10がかかります。通話やSMSなどは基本無料です。
データプランというと、日本では最近はあまった通信容量は翌月に繰り越せるというのが主流ですが、Project Fiでは使いきらなかった分は返金される仕組みとなっています。
たとえば2GBのプラン($20)を契約していて1.3GBしか使わなければ、0.7GB分($7)が返金されるわけです。
翌月に繰り越しても結局使い切れずに累積していくだけなので、この返金方式は日本のMVNOにも導入して欲しいなぁ。
国際ローミングにも対応
120カ国以上での国際ローミングにも対応しており、通話料金などは国に寄って若干の違いがありますが、たとえば日本の場合だと、
- WiFi経由での通話は無料
- 非WiFi経由(ローミング)での通話 $0.2/分
- データ通信は$10/GBで米国内と同様
- ただし通信速度は256kbpsに制限
という感じです。
使える端末はNexus 6のみ
このProject Fiを利用できる端末は、いまのところNexus 6のみとなっています。新規購入は必要なく、すでに持っているNexus 6でも利用可能とのこと。
T-MobileとSprint、LTEとWiFiのシームレスな切り替えにハード的な対応が必要で、これに対応しているのが現状ではNexus 6のみということのようです。Nexus 6を作る時からProject Fiを視野にいれていたのかな?
(source Google, Project Fi)