Googleが、オープンソースとして開発している新OSのFuchsia。実験目的のOSだとする話もありましたが、2020年12月にはプロジェクトが一般公開され、Googleとしては初めて公式ブログで汎用のオープンソースOSを作成するための長期プロジェクトだと説明していました。
そんなFuchsia、カーネルはAndroidやChrome OSなどで使われるLinuxカーネルではなく、独自のマイクロカーネルZircon(以前はMagentaと呼ばれていました)を採用するのが特徴です。このため、アプリの互換性などがどうなるのか不明でしたが、AndroidとLinuxのアプリをネイティブに利用出来る可能性が出てきました。
まだ提案段階ですが、Starnixと呼ばれる互換レイヤーにより、仮想マシン(VM)を用いることなくLinuxバイナリを実行できるようになるとのことです。Thurrottは、M1 MacがIntelベースのMacアプリを動作できるように変換するRosetta 2によく似た仕組みだとしています。
最終的にこれが実装されるのかどうかはまだ分かりませんが、AndroidやLinuxのアプリがそのまま動くのであれば、Fuchsiaの利用範囲は一気に広がりそうです。
via: XDA Developers
Source: Fuchsia Gerrit