円周率πの日でもある3月14日(米時間)、Googleが円周率を31.4兆桁計算し、ギネス世界記録を塗り替えたと発表しました。計算桁数を31,415,926,535,897桁、ようするに π * 1013にするあたり、遊び心も忘れていません。
ところで、この31.4兆桁という数字、あまりに大きすぎてイメージがわかないので、読み上げるのにどれだけ時間がかかるのかざっくりと計算してみました。
自分で試したところ、1秒間に3つの数字を読み上げられそう(3.1415……の141を1秒で読み上げる)なので、31.4兆桁の数字を読み上げるのにかかる時間は、
- 秒だと、31.4兆 ÷ 3 = 10.4666……兆秒
- 分だと、10.47兆 ÷ 60 = 0.1745兆分 = 1745億分
- 時間にすると、1745億 ÷ 60 = 29.08億時間
- 日にすると、29.08億 ÷ 24 = 1.21億日
- 年だと、1.21億 ÷ 365 = 0.0033億 = 33万年
という感じ。つまり読み上げるのに33万年かかります。早口な人なら15万年あたりでどうにかなるかも。どちらにしろ、もはや人力でどうこうするレベルは超えていますね……。
ちなみに、YouTubeに1万桁を読み上げるという動画があがっていました。機械の読み上げですが、それでも50分程かかっています。
そんな31.4兆桁の計算ですが、GoogleではGoogle Cloudで25台の仮想マシンを使い、約111.8日で計算したとのことです。
そんな円周率、定義としては「円の直径に対する円周長の比率」です。ところが、この直径というのが曲者で、面積計算などでもそうですが、円にまつわる計算では多くの場合は半径が使われます。
このため、円周率の定義も直径ではなく半径を基準にすべきだとの主張も一部であるようです。
πに代わるτ(タウ)という定数で、ようするにτ = 2πです。その主張は納得できる気もしますが、残念ながら主流派にはなれていません。なお、言うまでもありませんが、τの記念日は6月28日です。
(source Google Cloud, Google Blog, The Verge)