ファーウェイ・ジャパンが主催したイベント、「MatePad Paper 超活用術、 学生生活やビジネスシーンなどでの活用法を紹介」に参加してきました。
MatePad Paperは、発売直後にレビュー用にしばらく借りて使っていたことがあるのですが、その時の率直な感想は「手書きデバイスとしては優秀。電子書籍などのコンテンツ消費用には微妙」というものでした。
今回は、約3か月利用していたという大学生で、ガジェット系YouTuberでもあるきすけさん(「きすけ / ガジェットの本音」)がMatePad Paperをどのように使っているかをプレゼンしてくれました。
使い方としては大きく2つ。やはり、手書きと電子書籍です。とくに手書きに関しては毎朝のタスクの書き出しや大学の講義ノートなどに利用しているとのこと。MatePad Paperのノートは、カテゴリ毎に書き分けることができるので、あちこちに分散せずに便利とのことでした。
ノートを取るならPCで直接入力してしまったほうが速いのではと思ってしまったのですが、大学の講義でも、教授によってはノートPCが利用できないこともあるのだとか。また、きすけさん自身、状況によってはノートPCを使っていると失礼にあたるのではないかと感じることもあるそうです。ほかにも、手書きの方が忘れにくいとのことでした。たしか、手書きとそれ以外で記憶の優位性に違いはないという研究もあった気がしますが、この辺りはユーザーにもよりそうです。
また、手書きだけを見るなら、BOOXなど他のデバイスもありますが、量販店の売り場などで書き比べた限りではMatePad Paperがもっとも書きやすいと感じたそうです。私もMatePad Paperの真骨頂は手書き性能だと思っているので、こうした感想は使った人は共通のものなのでしょう。
アプリに関しては、移動時間などに電子書籍を利用。バッテリー持ちがいいので、使い過ぎを気にしなくていいのが気に入っているそうです。なお、MatePad PaperではHUAWEIブックというオリジナルの電子書籍ストアが利用できますが、こちらではなく、Kindleを利用しているとのことです。
とはいえ、MatePad PaperのKindleアプリは野良アプリ。Amazonから直接入れるわけでも、HUAWEIのAppGalleryから入れるわけでもありません。このあたり、気にしない人は気にしないのでしょうが、個人的にはモヤモヤするポイントです。自分で使う分には気にしませんが、これが原因で人には勧めづらいのも事実。ちなみに、ヨドバシカメラの電子書籍サービス「Doly(ドリー)」はAppGalleryからインストール可能です。
最後に、Googleアプリが使えないことに関しては、あまり気にはならないとのこと。というのも、MatePad Paperのみを利用するシーンというのはほとんどなく、基本的には傍らにはノートPCやスマートフォンがある状態。むしろ、MatePad Paperの利用中に通知などで気をそらすことがないので、助かっているとのことでした。
きすけさんのプレゼン後には、HUAWEI担当者からあらためてMediaPad Paperに関する説明がありました。この中で話があったのですが、HUAWEIブックの登録書籍数が、現在はグローバルで約50万、国内で12万冊以上になっているとのこと。発売時には「書籍の数は(グローバルで)30万冊以上、国内の書籍は10万冊以上に対応」とのことだったので、着実に増えてはいるようです。なお、国内に関しては、年内にはグローバルの50万冊に近づけて行きたいとのことでした。
また余談ですが、電子書籍などを横向きで見たいというのは日本での要望が強いのだとか。言われてみれば、英語などでは横書きなので画面が縦向きのままでも気にならなさそう。日本語のような縦書きの場合、縦が長いと見づらくなるのでやはり横向き表示には対応して欲しいところ。この辺りは本社に要望を上げているとのことです。なお、HUAWEIブック自体は横向き表示には対応しています。
ハードウェア自体は、高いレベルでまとまっているMatePad Paper。手書きデバイスとしては非常に使いやすいのですが、初のE-Inkデバイスということで仕様を詰め込みすぎたとのことで、価格も高めに。今後仕様落として価格が安めの端末や、メモ書き端末として、サイズが今の半分くらいのものが出てくるともっと盛り上がるのではないかと思います。