HUAWEIが3月18日に発売した、「HUAWEI Matebook E」。HUAWEI初だという、有機ELを搭載した12.6インチのタブレットPCです。今回、レビュー用にお借りして、短期間ですが利用してみました。
12.6インチのタブレットPC
HUAWEI Matebook Eは12.6インチ 2560 x 1600の有機ELを搭載するタブレットPC。タブレットPCというと、Surface Proを思い浮かべますが、Surface Proがキックスタンドを内蔵しているのに対し、Matebook Eにはありません。単体では本当にタブレット。スタンド機能はキーボードカバー側にあります。その意味では、iPadの作りに近い印象です。
キックスタンドがない分、本体は軽量で約709g。13インチのSurface Pro 8が891gなので、大分軽いです。
ただ、インターフェースはUSB-C(Thunderbolt 4)と3.5mmジャックのみ。この辺りは、完全にタブレットとして割り切っているのかもしれません。
なお、電源ボタンに指紋センサも搭載されているので、Windows Helloでのサインインも可能です。
キックスタンド付きのキーボードカバー
キーボードカバーとの接続は、端末下部のPOGOピンで。キックスタンドは、背面上部を折り返す形です。しまう時に、Surface Proのように下側に折りたたもうとすると壊してしまうかもしれないので要注意です(私だけかもしれませんが……)。ちなみに、キックスタンドは110度~160度の範囲で調節可能です。
肝心の打ち心地ですが、この手のキーボードにありがちなぺちぺちとしたものではなく、キーストロークも1.3mmあり、しっかりした打鍵感があります。
試用したのは英語キーボードですが、国内モデルはすべて日本語キーボードになるとのこと。ここは、ぜひ英語キーボードも選択可能にしてほしいところです。また、Core i5モデルにはキーボードが付属しますが、Core i3モデルは別売りなので注意してください。
また、今回は使用しませんでしたが、4096段階の筆圧検知に対応する専用スタイラスも用意されています(別売り)。
ノートPCとして過不足無い性能
実際に使ってみた印象としては、ノートPCとしては問題なく利用可能。私はゲームをあまりしないので、その方面の処理性能については何とも言えませんが、 Core i5-1130G7にRAM8GBならば、最新のAAAタイトルでもなければそれなりに動作はしそうです。
スタイラスを利用すれば、イラスト作成などにも使えそうですし、これからノートPCを購入するという人にとっては悪くない選択のように思えます。
すでにHUAWEIのAndroidタブレットを利用している場合には、それをサブディスプレイとして利用することもできるとのこと。HUAWEIデバイス同士のファイル共有も簡単に行えます。
ただ、個人的にはタブレットとして使うには少し大きすぎる印象もあります。映画や電子書籍などのコンテンツ消費向けには良いサイズなのかもしれませんが、正直、このサイズをタブレットとしては持ち運びたくはありません(iPadも大きいのが売れているようですし、私が少数派なのかもしれませんが)。この使い勝手で9インチ~10インチ程度の小型版が出てくれることを期待したいです。
なお、HUAWEI公式ストアでは、プラス100円でHUAWEI M-Pencil (第2世代)やHUAWEI MateBook E Keyboardが購入できるキャンペーンも実施中です。Core i3モデルはキーボードが別売りですが、いまなら100円で購入できます。ただし、100円で購入できるのは1つだけ(キーボードとスタイラスをどちらも100円で……は不可)なのでご注意を。