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HUAWEIが、7月28日に発売した「HAUWEI WATCH GT 3 Pro」をレビュー用にお借りし、しばらく使用しています。今回は、そんなHAUWEI WATCH GT 3 Proについて、簡単に紹介します。
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HUAWEI WATCH GT 3 PROには、46mmモデルと43mmモデルがありますが、お借りしているのは46mmでブラックフルオロエラストマーベルトの「アクティブモデル」。
ボタン類は側面に2つ。リューズの方がメインのボタンで、アプリ一覧の表示や戻るボタンとして利用可能。リューズの回転でスクロールにも対応します。下側のボタンはファンクションボタンで、ワークアウトや心拍測定など、起動する機能を指定できます。
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背面の心拍センサーは、TruSeen 5.0+にアップグレード。フォトダイオードの数が増え、心拍モニタリングの精度が向上しているとのことです。
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ディスプレイは1.43インチのOLEDで解像度は466 x 466。エッジも含めてフラットな仕上がりになっており、ぶつけた時の欠けなどが心配になりますが、サファイアガラスを採用しているとのことで、強度は十分にありそうです。ちなみに、ケースはチタン製、リアケースはセラミックとなっています。
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チタンとセラミックのためなのか、本体は少し重め。ベルト込みの実測値で84.5gありました。大型のスマートウォッチである「Amazfit T-REX 2」が実測で65.4gだったので、その重さが分かるのではないかと思います。
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機能としては、心拍測定や24時間の血中酸素モニタリング(SpO2)、睡眠計測、ストレス計測等、最近のスマートウォッチに搭載されていそうなものは一通り揃っています。もちろん、スマートフォンからの通知や100種類以上のワークアウトにも対応。今回は試す機会がありませんでしたが、水深30mのフリーダイビングにも対応しているので、海やプールでの利用も安心でしょう。
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面白い機能としては、皮膚温度の計測があります。これ自体、珍しい機能というわけではないのですが、多くの場合は睡眠中のみで、数日間の初期計測のあと平均からの相対的変化のみを示す機能となっています。これに対して、HUAWEI WATCH GT 3 PROは、24時間対応、かつそのものずばり温度を表示してきます。
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通常の体温と比べ、低めに出るのは手首の甲側だからなのでしょう。正直なところ、面白いとは思うのですが、24時間計測しても見づらくなるだけなので、やはり睡眠中の皮膚温度の相対変化くらいの見せ方でも良かったのではないかと思います。
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もう一つの特徴的な機能として、心電図測定にも対応しています。ただし、日本では許認可の関係で利用はできないようです。
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▲心電図機能を搭載するものの、アクティベートしようとするとエラーになります
バッテリー持ちはカタログ値では通常使用で14日、ヘビーユースで8日間。とりあえず1週間、寝るときに身に着け、毎日30分のワークアウト。外出時にちょこちょこと使うという感じで、バッテリーの残りが40%となりました。少なくとも10日くらいは持ちそうです。
ただ、残念なのはディスプレイの常時表示に対応していない点。最近はAmazfit T-REX 2やXiaomi Band 7など、常時表示できるスマートウォッチ、スマートバンドも珍しくはなくなってきています。せっかくの有機ELなのですし、ここまでバッテリーが持つなら、それを多少犠牲にしてでも常時表示のオプションが欲しかったところ。多少思いこともあり、PC作業中には外してしまうことも多いので、そういった場合でも時計が見えると使い勝手がさらに良くなりそうです。
常時表示できました。私がメニューに気が付かなかっただけで、「設定」 > 「文字盤とホーム」から設定できます。お詫びして訂正いたします。
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このほか、心拍数計測や睡眠計測の制度など、評価するポイントはいくつかあるのでしょうが、個人的にスマートウォッチにそこまでの精度は求めていません。日々見返すものではなく、何か気になったことがあったときにちょっと見てみる、長期的な傾向を確認するといった使い方ができればいいと思っています。
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決して100点満点というわけではありませんが、全体としては使いやすく、長いバッテリー持ちや皮膚温度測定で日々の健康管理を行いたいというのなら、使いやすい機種だと思います。