Insta360が、4月に発売したフラッグシップの360度カメラ「Insta360 X4」。最大8K撮影に対応したほか、交換式のレンズガードを採用、バッテリー容量の増量など、前モデル「Insta360 X3」からさまざまな強化が図られています。
今回、そんな「Insta360 X4」と「Insta360 X3」を送って頂いたので、早速比較しながらレビューしたいと思います。
まず外観的なところから。Insta360 X4は、ディスプレイが2.5インチとX3の2.29インチからわずかに大きくなりました。
これに伴い、本体サイズもやや大きくなっています。大きくと言っても横幅は変わらず、縦に延びた感じです。
仕様 | Insta360 X4 | Insta360 X3 |
---|---|---|
画面 | 2.5インチ | 2.29インチ |
カバーガラス | ゴリラガラス | 強化ガラス |
サイズ | 46.0×123.6×37.6mm | 46.0 x 114.0 x 33.1mm |
重さ | 203g | 180g |
360度動画解像度 | 8K30fps / 5.7K60fps | 5.7K30fps |
あまりディスプレイを見ながら撮影するカメラではないので、ディスプレイの拡大は意味がないと感じるかもしれません。しかしながら、ほとんどの操作をディスプレイのタッチパネルで行うので、ディスプレイの拡大は意外とメリットが大きいです。
また、外観的な特徴として、レンズガードが交換式になったのも大きな特徴です。X3にもオプションでレンズガードはありましたが、粘着式で取り外しはあまり考えられていない物でした。
これに対してX4は、レンズガードが交換式に。溝に嵌めて回転するだけなので、簡単に取り外しが可能です。また、標準レンズガードは製品に同梱されているほか、付属の収納ケースには外したレンズガードの収納ポケットも用意されています。
このほか、別売りオプションとなりますが、傷が付きにくいプレミアムレンズガードも用意されています。
本体ケースも付属。耐衝撃性がどれくらい上がるのかは不明ですが、四隅がカバーされているので、ちょっとした衝撃には耐えてくれそうです。
そのほか、バッテリーやUSBポート、マイクの位置などはInsta360 X3から変わってはいません。
ちなみに、バッテリー容量はX3の1800mAhから2290mAhに増量。5.7K30fpsでの撮影は、X3が81分なのに対し、X4では135分と67%延長されています。
ここからは、実際に撮影した動画を見てみます。X4とX3をサイド・バイ・サイドで撮影したので、お互いに写り込んでしまう部分もありますが、そこはご愛嬌ということで。なお、X4のレンズカバーは外した状態です。
以下はX3、X4ともに5.7K30fpsで撮影した映像です。
こうして見比べてみると、X4のほうがダイナミックレンジが広いようです。個人的には緑の色はX3のほうが好きなのですが、全体的にはX4のほうが綺麗という印象。
こちらも同様。空の色がかなり違います。ただ、これも緑に関してはX3のほうが発色がいいというか鮮明な印象があります。
ついでにHDR動画でも比較。HDRだと、X3は緑の発色がややくすんで、こちらはX4のほうが好みです。
おまけ。Insta360 X3/X4は、撮影後にInsta360 Studioアプリで簡単にリフレームを行えます。ようするに360度撮影しておけば、あとから好きな画角、好きな向きで動画を切り出すことが可能。ずっと上向きみたいな普通に撮るとちょっとしんどい映像でも、簡単に撮影することができます。
もちろん、360度動画としても利用できます。
使ってみて気が付いたのですが、映像の違い以外に操作のレスポンスが大きく変わっていました。Insta360 X3は、撮影を開始する際に一拍待つ感じがあり、こういうものかと思っていたのですが、X4ではラグなく撮影が開始されます。
360度カメラというと、「使いどころが難しいし、必要ないかも…」と敬遠してしまう人もいると思いますが。とりあえず360度で撮影しておけば、あとから好きな向きで切り出せ、「あとちょっと横の方も映しておきたかった」「見切れてるこっちがどうなっていたのか気になる」なんて場合に便利です。
Insta360 サマーセール開催中
Insta360では、5月27日から6月7日まで、サマーセールを開催中。残念ながらInsta360 X4は対象外ですが、X3は11%オフの6万520円となっています。また、Insta360 GO 3とFlowは、過去最大割引の20%オフと12%オフ。
360度カメラやアクションカムに興味はあったければ、手が出なかったという人はこの機会にぜひ。