iOS6で採用された時計のデザインがスイス連邦鉄道で使用している時計のデザインに酷似している問題で、Apple側がスイス連邦鉄道に2000万スイスフラン(約$2100万、約16億7千万円)を支払ったとのことです。ちなみに上の図では左がスイス連邦鉄道で使用している時計、右がiOS6で採用された時計アプリのデザインです。
なかなかにすごい額ですが、iOS6搭載機が210万台とすれば1台あたり10セントとなり、実際は大した額ではない気もしますね。Appleがスイス連邦鉄道にこの金額を支払うことに対して、地元の新聞tages anzeigerは、「スイス連邦鉄道がスイス国内におけるiOS6から時計アプリの排除を求め、Apple側がその手間をかけるよりも和解金を支払ったほうが得だという判断をしたのではないか」ということを書いています。たしかに、1国向けに修正をかけるよりも上記の金額を支払って正規のライセンスを入手したほうが経済的だったのかもしれませんね。
スイス連邦鉄道の時計のデザインは1944年にスイスのエンジニア、Hans Hilfikerがデザインし、著作権はスイス連邦鉄道が保有しています。
(via 9TO5Mac)
(source tagesanzeiger)