連日ネットを賑わしているiPhone 6 Plusが手で曲げられるという問題ですが、事の発端となったのはWEBプロデューサ、Lewis Hilsenteger氏の動画でした。
これだけ見ると、確かに手で簡単に曲げられるという印象なのですが、この動画客観的じゃないよね、というわけでConsumer Reportsが検証した結果を報告しています。
Consumer Reportsは非営利の消費者団体として1936年に設立され、車や家電製品、各種消費者サービスまで幅広くテストし、その結果を報告している団体です。
試験方法としては、高性能なインストロン圧縮試験機を用い、2点で指示されたスマートフォンの変形が始まる際の荷重、ディスプレイが本体から分離した際の荷重をそれぞれ記録するというもの。
この試験では最初に変形したのはHTC One(M8)とiPhone 6でその際の荷重は70ポンド(約31.8Kg)。問題のiPhone 6 Plusは90ポンド(約40.8Kg)という結果でした。
iPhone 5の130ポンド(約59Kg)と比較すると確かに弱くなっている気がしますが、鉛筆4本を折り曲げるのに必要な力が80ポンド(約36.3Kg)ということなので、決して弱いわけではなく、常識的な使い方なら変形することはなさそうです。
ちなみにテニスボールを押しつぶすのに必要なのが100ポンド(約45.4Kg)だそうです。
Consumer Reportsでは日常的な使い方で強度の心配はないと結論づけています。
この折曲げ騒動ではAppleが、「曲がったという苦情は9件しか来ていない、日常的な使い方では曲がらない」という話をしていましたが、今回の結果をみると頷ける話ですね。
Appleによると、iPhone 6 Plusが折れ曲がったという報告は9件しかない? – Dream Seed
それにしても、iPhone 5って折り曲げに強かったんですね。発売された時にはポケットに入れていたら曲がったって話が出ていたと思ったけど……。ポケットに入れたまま座るときにかかる荷重がどんなものなのか、測る方法はないんでしょうかね?
(via Phone Arena)
(source Consumer Reports)