市場に出た唯一のMeeGo端末、Nokia N9にAndroid 4.1.1 Jelly Beanをインストールしてみました。インストールと言ってもMeeGoを潰したわけではなく、Androidとのデュアルブート仕様です。
使用したのは、Nitdroidのalpha5。インストール方法はnitdroidのフォーラムに書いてあった通りです。
必要なもの
- Flasher(WinFlasher 3.12.1をダウンロード)
- デュアルブートカーネル(zImage)
- NaviFirm+
- Harmattan FIASCO image(NaviFirm+で自分に合ったものをダウンロード)
- Nitdroidの実行環境
- デュアルブートメニュー
- Hot Fix
FIASCO imageはDFL61_HARMATTAN_40.2012.21-3_PR_LEGACY_005-OEM1-958_ARM.binみたいな奴です。
インストール
PCとN9を繋いで、flasherのあるフォルダ(もしくはFlasherにパスを通して)コマンドプロンプトから、
> flasher.exe -a DFL61_HARMATTAN_40.2012.21-3_PR_LEGACY_005-OEM1-958_ARM.bin -k zImage.pr13 --flash-only=kernel --suppress-warranty-warning -f -R
を実行。
数秒でインストールが終わり、N9が再起動します。このとき、N9には警告画面が出るようになっていますが、それで正常です。
その後、nitdroid_n9_jellybean_alpha5.tar.bz2、sillyboot_2.tar.bz2、apps2sd_fix_alpha5.tar.bz2をN9に移して、N9のターミナルからdevel-suになってコマンドを実行。
~# /home/nitdroid
~# tar xjvf /home/user/MyDocs/nitdroid_n9_jellybean_alpha5.tar.bz2 -C /home/nitdroid
~# tar xjvf /home/user/MyDocs/apps2sd_fix_alpha5.tar.bz2 -C /home/nitdroid/
~# tar xjvf /home/user/MyDocs/sillyboot_2.tar.bz2 -C /
この後、N9を再起動すると警告画面が出ているときに”Press VolUp to boot alternative OS”という白い文字が(短い間だけ)表示されるので、そのときにVolume UPキーを押すとAndroidが起動します(ほっておくとMeeGoで起動します)。
様子
Androidのバージョンは4.1.1。日本語ローケルも含まれていました。
Google PlayもOK。最初、WiFiがつながらなかったのですが、しばらくすると自然につながるようになりました。原因は不明。
Quadrantのスコアは987でした。なかなかに遅い。ただアプリの起動が遅いのは確かですが、一つ一つの動作は割と気にならないレベルで動作しています。
3Gは未確認ですが動作はするようです。まだカメラやGPSが動作しなかったりするので常用に耐えられるものではありませんが、これから先が楽しみではあります。
それにしても、やっぱりN9(Lumia 800)のサイズ感はたまらんですね。最近は5インチオーバーが主流になりつつありますが、アンダー4インチにももう一度光を……。