日本では悲しほどに話題にあがらないNookですが、Microsoftが10億ドルで買収を検討しているというニュースが出ています。
Microsoftは昨年4月にBarns & Nobleと戦略的提携をしており、Nook部門を子会社として独立させた際にも資本を提供しています(Surfaceを発表する際にはNookデバイスではないか?なんて話もありました)。この子会社のうち、ハードではなくデジタルコンテンツ部門が買収対象となっています。
現在のNookデバイスはE-Ink版も含めてAndroid上で動作していますが、この動作しているソフトも含めてコンテツをまるごと買収し、他のデバイス(まぁ、Windows 8なんでしょうけど)で提供するということのようです(Nookのアプリ自体は現状でもAndroidやiOS、Windowsなどで利用可能)。
ハードウェアとしてのNookがすぐに終了するというわけではありませんが、Barns & Nobleにしてみれば、Nook HD/HD+がGoogle Playをフルサポートしたことからもわかるようにすでに読書専用デバイスにこだわっているわけでもなく、そうであるなら自社端末を作り続ける意味もないと考えているのかもしれません。今年のはじめには昨年のクリスマス商戦が不審でNook事業から撤退するかもという話も出ていましたね。
MicrosoftとしてはAmazonやGoogleのデジタルコンテンツに対抗するものをまるっと持ってこれるとあって、両者の利害が一致しているのでしょう。
かなり確度は高いように思うので、近いうちに何らかの動きがあるかもしれません。
(source TechCrunch)