日本では2020年1月発売予定ですが、米国では一足早く発売開始された、独自のSQ1 64ビットARMプロセッサを搭載したSurface Pro X。海外メディアではレビューが出始めていますが、対応アプリの少なさがネックになっているようです。
基本的に、Surface Pro X上でネイティブにアプリを動かすには、ARM向けにコンパイルが必要です。ただし、これはいまのところ絶対数が少なく、Microsoft製アプリのほか、Microsoft Storeで公開されている一部のアプリのみ。
32ビット(x86)アプリもエミュレート(リアルタイムでバイナリ変換をしているらしい)で動かすこともできますが、動作速度は遅めになるようです。また、64ビット(x64)アプリは動きません。
リリース当初、Microsoft Storeでは、Surface Pro Xでは動かないアプリも表示されていましたが、更新プログラムがリリースされ、非対応のアプリは表示されなくなったとのこと。ただし、一部の非対応アプリはいまだに表示されてしまうこともあるようなので注意が必要そうです。
なお、ARMベースのWindows 10マシンは、LenovoもSnapdragon 850搭載のYoga C630をすでにリリース済み。ただ、残念ながら、対応アプリはあまり増えてはいないようです。
Microsoft謹製のSurface Pro Xがリリースされたことで、状況が変わるのかどうかが気になりますが、なんとなく、かつてのARMプロセッサを搭載したWindows RTと同じ道を歩み始めている気配もしています。
……モバイル用途に、普通にSurface Goのスペックアップ版を出してはくれませんかね。
(source Windows Central)