普通、スマートフォンメーカーはサードパーティの修理屋やユーザー自身による端末の修理を認めたがらないものですが、Motorolaは若干違う方針をとるようです。
各種端末の修理を生業にしつつ、分解レポートなども公開しているiFixitとMotorolaが提携し、iFixitでMotorola端末の純正リペアキットの販売が開始されました。もちろんすべての端末、すべてのパーツというわけではありませんが、かなり画期的なことではないかと思います。
いまのところ対象となっているのはMoto ZやMoto Z Play、Moto Z Force、Moto X Pure、Moto G4、Moto G5など2~3世代前の端末です。パーツとしてはバッテリーとディスプレイが扱われています。価格はバッテリーが40ドル、ディスプレイは75~200ドル。
なお、各パーツにはiFixitのツールも付いてくるとのこと。
もちろん、修理の際はすべて自己責任。おそらく保証なども切れるでしょう。もっとも対象となっている端末はおおむね、すでに保証が切れているとは思いますが。
以前から自分で修理する権利を標榜しているiFixitだけに、この提携には大きな意味を感じているのではないかと思います。
他メーカーにもこういった流れが広がって欲しいところですが、もはやスマートフォンは素人が分解できるものではなくなってきているのも事実。せめてパーツと端末を持ち込めば修理をしてくれるようなところが増えるのを期待したいところです。