京都のIoTスタートアップmui Labが、muiボードの第2世代をCES 2023にて展示します。人間の基本的欲求である「安らぎ」の実現と、自分自身や大切な人との「心のつながり」、そして「日常的な習慣や所作との調和」を感じられる、利便性の追求だけではないユニークなスマートホーム体験を提案するとのことです。
CESでの展示では、「朝起きてカーテンを開けるとmuiボードに天気予報が表示され、ライトが次第に明るくなっていく様子、そして夜にカーテンを閉めるとタイマーアプリが呼び起こされ、一筆書きで線や絵を描くことでその長さに応じたタイマーがセットされ、眠りにつくまでのひと時、読書やストレッチや瞑想などをしている間に次第に灯りが消えていく様子を実演します」とのこと。
そもそもこのmuiボードがなにかというと、スマートホームデバイスのハブとして機能する制御装置。ようするにスマートディスプレイに表示されるスマートホームの操作UIを天然木上で実現するというものです。
表面はタッチパネルになっており、状況に応じて表示されるアイコンをタップして操作したり、muiボード上に線を引くとタイマーがセットされ、描いた線が徐々に短くなるなどの操作を行えます。
2022年11月には、Matter 1.0の発表イベントに合わせて、Matterに対応した第2世代モデルを発表していました。
2019年に登場した第1世代モデルは、イベントや企業向けに利用されていましたが、一般販売は行われていませんでした。ただ、The Vergeによると、第2世代モデルは6月にKickstarterを通じて599ドルで予約注文を開始、11月に出荷予定とのことです。
CES 2023での展示が示すこと
o 安らぎを必要とする寝室にこそ、穏やかな「muiボード」が調和する体験
o 生活における取り留めのない、しかし大切な瞬間を尊重するテクノロジーのあり方
o テクノロジーの存在を意識することなく、生活者の習慣や所作に合わせて、環境や心の状態が穏やかに整うテクノロジーのあり方
o テクノロジーの存在意義と、テクノロジーと人の良好な関係性
Matter対応版「muiボード第2世代」が可能にすること
o Matter対応の「muiボード」が他の機器と共存し、人と人をつなげる体験が広がっていくこと
o 生活における大切な時間を尊重し、家族の絆を深めるきっかけを提供
o 木に触れる感覚を通じてデジタルテクノロジーとのインタラクションに身体を取り込む
以下のような課題に貢献します
o デジタルデバイスとの過度な接触により加速するアディクションや注意散漫
o 安全性やプライバシーの不安
o コミュニケーション機会の減退
o 触覚体験や身体感覚との乖離
o 心の温まるような人間らしい体験の減退
o 音声アシスタントが機能しない際のイライラなど