紫外線を4秒間当てるだけで硬化する液体プラスチック「BONDIC」が2016年8月1日から東急ハンズや家電量販店などでも購入できるようになります。
Makuakeで出資を募っていたBONDIC
このBONDIC、今年の2月ごろにクラウドファンディングMakuakeで出資を募集していた製品です。
といってもMakuakeの資金で新規開発というわけではなく、海外で発売中のものを日本国内で販売する準備資金という形です。
その結果が実って8月1日から国内での正式販売が決定したようです。
接着剤というよりパテに近い
プラスチック、金属、木材、石、レンガ、ガラス、セラミック等あらゆる素材に使用することできるBONDICですが、接着剤というよりパテに近い形です。
トップの画像でも液体を盛ったところが盛り上がっているのが分かると思いますが、そのまま硬化し、あとでヤスリなどで成型することも可能です。
また、塗布と硬化を繰り返すことで立体的な形状を造形することもできます。
ただ、硬化した後もカチカチではなく、若干やわらかい感じで弾力、弾性があります。
なので、ケーブルの補修などにも利用できるようです。
LEDとリフィルは分離可能
そんなBONDIC、すっかり紹介するタイミングを逸していたのですが、Makuakeで出資して入手済みだったりします。
キャップを外すとノズルが現れ、ここから液体プラスチックを塗布します。
なお、塗布面はあらかじめ表面を荒らしてプラスチックの喰いつきを良くしておくのがコツのようです。
反対側に紫外線LEDがあり、これで硬化させることができます。
LEDと液体プラスチックの入ったリフィルは分離可能で、中身がなくなったら交換することができます。
接着力は高くない
肝心の使い勝手なのですが、正直なところ接着力はさほど高くない印象です。
どちらかというと穴を埋めたり欠けた部分を補修したりする使い方がメインで、2つのものを繋ぐというような用途には向いていないと感じます。
接着という用途なら、瞬間接着剤のほうが強力です。
小さいパーツなら、粘土やシリコンで型を採った後、そこにBONDICを少しずつ注入して繰り返し硬化させていけば複製も可能です(厚盛するとうまく硬化しません)。
というわけで、接着力よりも造形力に注目すべき製品だと思います。
価格は2,980円
価格はLEDとリフィルがセットになったスターターキットが2980円、交換用のリフィルが1,780円です。
先ほども書いたように接着剤としてはやや力不足ですが、補修・修繕、成型目的なら1本あると重宝しそうな製品です。
なお、BONDIC同様に紫外線を当てて硬化させるものとして、「Blufixx」というのも販売されています(並行輸入品ですが)。
レビューを読む限りだと、こちらはBONDICと違いカチカチに硬化するようです。
また、カラーリフィルも販売されているので、BONDICと使い分けるといいかもしれません(BONDICは透明です)。
(source atpress)