Amazonの音声コマンド対応のパーソナル アシスタント デバイス Amazon Echoのライバル製品をGoogleが開発中だという話をThe Informationが伝えています。
Googleの音声検索機能を利用か?
開発中の製品についての詳細は明らかになっていませんが、Googleのもつ音声検索技術が使われるのは間違いないでしょう。Amazon Echoでは「Alexa」と呼びかけることで天気やスケジュール、スポーツの対戦結果や音楽再生、はてはAmazonでの注文まで幅広い対応をしてくれますが「OK Google」でもこれに近いことを実現するのでしょう。
OnHubへの搭載はGoogleが拒否
Echoに似た形状の製品として、GoogleはすでにOn Hubというスマートルータをリリースしています。これに音声アシスタントを搭載するという案もあったとのことですが、Googleが同意しなかったとのこと。OnHubは2製品リリースされていますが、どちらもGoogle以外の会社(TP-link、ASUS)が製造しており、GoogleとしてはAmazon Echoのライバル機を自社開発したいという狙いがあるのかもしれません。
Nestチームは非参加
グループ会社のNest(セントラルヒーティングなどを手掛ける会社)は、以前Amazon Echoのライバル製品を作るという噂がありましたが、結局のところAmazon EchoのAlexaからNest製品を操作できるようにし、協業体制を取ることを選択しています。また、今回のGoogleの製品についても、当初Nestからプロジェクトへの参加が打診されたもののGoogle側がこれを拒否したということです。これはGoogleがNestを嫌っているからということではなく、Nest自身が手掛けている新製品の開発が遅れているからというのが原因のようです。
パーソナル アシスタント デバイスはこれからのヒットする?
Appleの共同創設者であり、ウォズのニックネームで親しまれている愛すべきギーク、スティーブ・ウォズニアックは、先日、米CNBCのインタビューで「Amazon Echoに夢中だ」という話を語っています。
Why Apple’s co-founder loves this Amazon device
近い将来、大きなプラットフォームになると期待を寄せているようです。
Googleのパーソナルアシスタントに個性は付くか?
Amazon、Googleという大手が参加し、その将来性も期待できるとなると当然のようにAppleやMicrosoftの参入もあるのでしょう。各社それぞれに以下のようなパーソナルアシスタンを持っています。
- Amazon : Alexa
- Apple : Siri
- Microsoft : Cortana
- Google : OK Google
これを見てわかるように、Googleのみ個性というか名称が設定されていないのですよね。今後パーソナルアシスタントデバイスが市場として大きくなるなら、なんらかの個性というかキャラ付けをGoogleが行う可能性もありそうです。あくまでも無個性にこだわる可能性もあるけど。
(via GSMArena)
(source The Information)