毎年、エイプリルフールにはさまざまな日本語入力環境を提案してくるGoogleですが、今年は物理キーボードによるフリック入力が登場しました。
物理的にフリックできるキーボード
毎年ややおふざけ的な要素が強いGoogleの日本語入力ですが、今年はちょっと違います。
まずキースイッチには上下左右そして押し込みの5軸に対応したメカニカルスイッチを採用。キーストロークは上下が10mm、左右が8mm、押し込みが0.7mmということです。
この5軸を利用してフリック入力を再現しているのですね。動作的にフリックとはちょっと違う気もするけども。
5軸メカニカルスイッチ採用
使われているスイッチはSJoys 2-axes joystick moduleというやつ。ゲームコントローラのアナログスティックなどに使われているスイッチです。
接続はBluetooth
PCとの接続はBluetoothを利用。Bluetoothモジュール(RN-42-I/RM)をオープン開発環境のArduino Nanoに繋げています。
設計図はGithubで公開
パーツがやけに具体的なのでうすうす気づいた人もいるかもしれませんが、このキーボード、実際に作ることができます。
回路図やフリック入力部分のファームはGitHubで公開されています。
必要なパーツとしては下記。
- Arduino Nano x 1 約3,000円
- RN-42-I/RM x 1 約2,000円
- SJoys 2-axes joystick module (Sainsmart) x 12 約200円/個
- 0.1uF ceramic capacitor x 4
- 470 ohm resistor x 1
- 1k ohm resistor x 1
- Connectors
トータルで部材等を含めても1万円あればおつりが出そうですね。
ただGitHubで公開されているものには、検索キーや削除ボタンなどが含まれていません。これらを追加するにはボタンがプラス8個(5軸じゃなくて普通の押し込みでOK)とプログラムを改修する必要があります。
意外と実用的?
これ、もう少し小さくできれば意外と実用出来な気がしなくもないです。最近はQWERTYなキーボードは触れないけどフリックならできるという人も多いみたいだし。
アルファベットへの切り替えが問題ですが、キートップを有機ELとかにして都度書き換えられるようにすれば解決するかな?
(source Google)