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Google、米国でRCSを使ったビジネスサービスの開始を発表。次世代のSMS/MMSサービスでFacebookやWhatsAppらに対抗

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Googleは次世代コミュニケーションサービスRCSを利用したビジネスサービスを米国とメキシコで開始したことを発表しました。また、今日までに43のキャリアとデバイスメーカーと提携したことをあわせて発表しています。

先日、日本の3キャリアがMMSの導入で合意したと日経が報じていましたが、世界に目を向ければMMSはすでに枯れた技術(国内でもキャリア毎には導入済み)。その相互利用を国内で調整している間に、最新技術は次のステージに移り始めているようです。ただし、MMSの相互利用ではなく、実はRCSの相互利用の話な可能性もありますが。

そもそもRCSとは?

RCS(Rich Communication Services)は、業界団体GSMAが中心になり標準化が進められているSMSやMMSに代わる次世代メッセージングサービス。SMSのテキストメッセージやMMSでの画像や動画送信に加え、音声、ビデオ通話なども含めた、インタラクティブなコミュニケーションの規格です

要するに、iPhoneのiMessageやLINEなどのチャットサービスを汎用化・標準化したイメージのものです。

次世代とは言え、開発は2007年から始まっており、10年以上の歴史があります。にもかかわらず、普及が進んでいないのが現実ですが、2016年にGoogleがRCSのサポートを表明し徐々に世に知られるようになってきました。

現在、Androidの標準メッセージングサービスであるAndroid MessageはSMS/MMSに加えRCSをサポートしており、各デバイスメーカーにもAndroid Messageをプリインストールするようにとの働きかけをしています。

ビジネス利用も想定したサービス

そのRCS普及の一環として、米国およびメキシコでSubwayやDHL、Booking.comなどの企業によるRCSでのサービスを開始したことが発表されています。LINEなどで企業公式アカウントに問い合わせを行うと詳細な情報が返ってきたりしますが、それとほぼ同じイメージです。

Googleが力を入れているのは囲い込みの一環?

すでに同様の機能を持つFacebook MessengerやWhatsApp、LINEなどのサービスが広く普及している中で、あえて別のサービスを開始する必要性があるのかは疑問が残ります。ただRCSは特定のプラットフォームに依存しないオープンなサービスなのが特徴です(ただし、RCS利用の可否はキャリアに依存)。

LINEの場合、相手もLINEを利用している必要がありますが、RCSなら相手がどんなアプリを利用していたとしても、RCSに対応してさえいればメッセージのやり取りができます。また、LINEアカウントなど特定のアカウントにも紐づかず電話番号だけで送受信が可能です(のはず)。

Google自身もGoogle Alloなどのチャットアプリをリリースしていますが、正直普及しているとは言い難く、であれば、よりオープンな規格を巻き込んでそこでの立場を強めたいとの考えなのかもしれません。世界的に見れば巨大なシェアを誇るAndroidが標準対応し、そこにキャリアも巻き込んでいくなら、iPhoneだけRCSが使えないという状況に追い込むことができるかもしれません。その場合、AppleがRCSに対応する気もしますけど。

参考:RCS関連の情報

(source Google)

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