GoogleがスタンドアロンのVRゴーグルを開発しているという噂は以前にも出ていましたが、テックジャーナリストのPeter Rojas氏(GIZMODOやEngadgetの共同創設者)が複数のソースから来週のGoogle I/Oで発表されるという情報を得たとして、その内容をツイートしています。
Android VRはPCやスマートフォンが不要なスタンドアロン製品
Android VR will definitely be announced next week, and from what I’ve heard will be less powerful than the Vive or Rift.
— Peter Rojas (@peterrojas) 2016年5月11日
それによると、Android VRはPCに接続したりスマートフォンを組み込んだりする必要がないスタンドアロン製品で、Gear VRよりも高性能だけどOculus RiftやHTC Viveのようにパワフルなものではないということです。
名前からしてAndroidを組み込んだものになるのでしょうけど、スタンドアロンというのはちょっと意外です。スマートフォンを利用したほうが汎用性があると思うのだけど、Nexus Playerみたいな専用機のほうが性能が出しやすい(管理しやすい)ということなのでしょうか。
Google謹製ということで、きっとGoogle Play Movieあたりも対応してくれるでしょうし、Android向けアプリがVR空間で利用可能になる可能性も高いです(VR空間にスクリーンがあり、そこでプレイするイメージ)。そうなると、Amazonプライムビデオやdtvなどのサービスも利用できるので利用価値は高まりそうです。
(source : TechCrunch)
VRにまつわる直近の話題
Cardboardは米国外でも販売開始
GoogleのVRゴーグルといえばダンボール製のCardboardですが、これの販売が米国外の英国、フランス、ドイツ、カナダのGoogle Storeでも開始されました。
価格は1個$15、2個で$25とかなり安いです。技適などはまったく必要のない製品なので日本でも販売してほしいところなのですが、なんで売ってくれないのだろう?
Gear VRは世界中で100万人以上が利用
Oculusによると、先月、100万人以上がGear VRを使用し、それらの人々は1日平均25分の利用だったそうです。
1 Million people used GearVR last month. Big news for VR acceptance and adoption, great for existing and future VR developers!
— Palmer Luckey (@PalmerLuckey) 2016年5月11日
この「100万人以上」という数字、先月利用したユーザという意味で出荷台数はもっと多いのでしょうが、それでもOculus Riftの年内の出荷目標が500万台ということを考えると、かなり少ない気がします。
日本ではGalaxy S7 edgeの予約購入でGear VRをもらえるというキャンペーンを実施していますが、同様のキャンペーンは海外でも行われており今後ユーザー数は飛躍的に増えると思いますが、ゲーム以外のVOD系のサービスが充実してほしいところです。
(source : Oculus)
VRゴーグルの期待値は高いけど、できることは多くない
今年はVR元年とも言われており、VR関連の話題に事欠かないですが、正直なところ、現状ではそれほど大したことが出来るわけでもなく、期待値だけが異常に上がっているという印象を受けます。
2014年あたりのスマートウォッチブームと似たような印象なのですが、「実は大したことないのでは?」という雰囲気になって尻すぼみになっていくのが心配です。その辺も踏まえて、GoogleのAndroid VRには期待したいですね。