北朝鮮からミサイルが発射されるたび、アラームを出す必要があるのか?と話題になるJアラート(全国瞬時警報システム)。スマートフォンへの通知には3GPPで標準化されている地震や津波の警報に使われているETWSの仕組みが利用されていますが、この緊急警報は何も日本だけのことではなく、海外でも利用されている仕組みです。
その警報が13日8時過ぎ(現地時間)のハワイで鳴り響いたそうです。
内容は、トップ画像にあるように、「弾道ミサイルがハワイに迫っているので、すぐにシェルターに探しなさい。これは訓練ではない」というもの。
BALLISTIC MISSILE THREAT INBOUND TO HAWAII. SEEK IMMEDIATE SHELTER. THIS IS NOT A DRILL.
もちろんこれは誤報。
ハワイの知事によると、シフト交代時に職員が誤った操作をしたのが原因だとのこと。ミサイルが到達するシナリオも準備されているということですね。この警報、スマートフォンだけではなく、テレビなどにも表示されたようです。
HAWAII – THIS IS A FALSE ALARM. THERE IS NO INCOMING MISSILE TO HAWAII. I HAVE CONFIRMED WITH OFFICIALS THERE IS NO INCOMING MISSILE. pic.twitter.com/DxfTXIDOQs
— Tulsi Gabbard (@TulsiGabbard) 2018年1月13日
スマートフォンの表示は、ETWSと同じもののように見えます。米国ではCommercial Mobile Alert System(CMAS)というのがあるので、通知自体はこちらが使われているのでしょう。なお、Jアラートに該当する仕組みとしてはEmergency Alert System (EAS)があります。
それにしても、シェルターを探せという直接的な表現がいかにもアメリカっぽいです。あちこちにシェルターあるのでしょうか?
なお、日本だとJアラートSIMフリー端末で受け取れないことが話題になりますが、Android 8.1以降では改善される見込みです。