調査会社のKantarが2015年11月~2016年1月のスマートフォン OS別の市場シェアを発表しています。日本を見るとiOSのシェアが50%を超え、世界的に見ても特殊な状況になっています。
iOSのシェア50%超えは日本のみ
EU主要国とアメリカ、中国、日本などのシェアを見てみると基本的にAndroidが過半数以上を占めているのですが、日本だけはiOSのシェアが50%を超えています。日本で50%を超えたのは2015年の10月から。9月には38%だったシェアが50.3%まで大幅アップしています。
iPhoneの発売に連動
この動きは2014年~2015年も同様で、2014年10月から上がったiOSのシェアは2015年2月には50%を切り、その後緩やかに下降していました(そして10月に急浮上)。これは完全にiPhoneの発売日と連動していますね。
- 2011年10月:iPhone 4s 発売
- 2012年9月:iPhone 5 発売
- 2013年9月:iPhone 5s 発売
- 2014年9月:iPhone 6 発売
- 2015年9月:iPhone 6s 発売
他の国でもiPhoneの発売時期には多少のシェア増加があるのですが数%の範囲内で、ここまで極端に増加することはありません。日本人が新しい物好きだというのもあるのでしょうけど、ハイエンド市場しか存在していないという特殊性もあるのでしょう。ただ、現在は高額なキャッシュバックが廃止されたりしてきており、SIMフリー端末の売り上げも好調らしいので、今年の動き方は変わってくるかもしれません。
EU圏ではHuaweiが躍進
Kantarによると、EU圏のAndroidシェアの中でHuaweiは2014年には5%だったものの2016年1月には14%までシェアを伸ばし、Androidでは2位のブランドに成長したそうです(1位はSamsung?)。国別では、イギリス、フランスで昨年からシェアを倍増し4位、イタリア、スペイン、ドイツで2位になっています。
Huaweiは日本でも知名度が徐々に上がってきて、勢いがありますね。中国でもXiaomiを脅かしているとか。今注目のメーカーであるのは間違いないですが、個人的にはカスタムOSのEMUIが使いにくいので素のAndroidで出してくれないかなぁと思ってます。
イタリアのWindows Phoneシェアは下降中
なぜかWindows Phoneのシェアが高く、一時期はiOSよりもシェアを獲得していたイタリアですが、昨年7月の14.5%をピークにWindows Phoneのシェアは徐々に下降しており、1月末には7.2%と約半分になってしまいました。その分iOSが伸ばしたのかというとそういうわけでもなく、順調にAndroidがシェアを獲得しています。
(source Kantar)