市場調査会社のKntarが2016年1月~3月のスマートフォンOS別市場シェアを発表しました。世界的にiOSがシェアを落とし、Androidが急成長しています。
Androidは過去2年で最高の伸び
前年同期と比較すると、Androidは日本以外では大きくポイントを伸ばしており、EU5(英国、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン)では過去2年で最大の伸び率になっているとのことです。逆にiOSはにほんとフランス以外ではポイントを大きく減らしています。しかしもっとも下げ幅が大きいのはWindows PhoneでEU5は-5ポイントとなっています。一時期はiOSを上回るシェアを獲得していたイタリアにおいても-8.1ポイントとなっており、シェア6.3%と1ケタ台になってしまいました。
この時期にiOSがシェアを落とすのは毎年のことなので気にする必要はないかと思いますが、Androidはメーカーに偏りなくシェアを伸ばしているとのこと。純粋にWindows PhoneのシェアをAndroidが喰っているということなんでしょう。
次の四半期にはiOSが浮上?
iOSのシェアは毎年2月ごろから下がり始めて、9月~10月の新モデル発表で急浮上という形になるのですが、今年はiPhone SEが好調ということなので4月~6月の第2四半期のシェアはこれまでとは変わった形になるかもしれません。ただ、依然としてGalaxy S7が好調で、Huawei、Asusなどの新モデルも順調な売れ行きということなので、これらがどう競合しているのかが見ものですね。
日本と世界でWindows Phoneへの期待感に温度差
日本以外では最大9ポイント近くシェアを落としているWindows Phone(Windows 10 Mobile)ですが、日本では0.1ポイントとわずかですが上昇しています。これはNuAns Neoの存在が大きい気がします。もともとシェアは1%に満たない状況ですが、この数字が今後どうなっていくのかも気になります。このまま他国の例に倣って落ちていくのか、日本だけガラパゴス化して浮上するのか……。
(source Kantar)