SamsungがSペンにBluetoothを載せるという話がでていますが、LGもスタイラス、もしくはスマートペンに注目している様子。LGが取得したスマートペンに関する特許情報が出てきました。
特許情報で示されているスマートペンの機能は大きく2種類。まずは、書いたものをスマートフォンなどに転送できるというもの。この機能自体はすでにいろいろなデバイスで実現されていますが、一般的には特別なパターンが印刷された専用の紙が必要です。しかし、LGのものは特別な紙を必要としない、なんなら紙さえも必要としないのが目新しい点です。
これまでのスマートペンで、ペン先にあるカメラで紙に書かれたパターンを読み取り、何を書いているかを認識しますが、LGのスマートペンではペン先にある光学センサーで、表面のわずかな凹凸を読み取り動きを検出します。ようするに、ペン型のマウスみたいなものです。
これにより、車のダッシュボードなど、文字を書けない場所でもメモ書きが可能となります。
もう一つの特徴がディスプレイを内蔵する点。なんと、巻き取り式のディスプレイが内蔵され、引き出してアプリのショートカットや動画視聴にも使えるとのこと。
これ単体ではなく、スマートフォンとの連携が条件となるはずですが、かなりの未来感があります。どうせならペンではなくスマートフォン本体をこのディスプレイに……と思わなくもないですけど。
この巻き取りディスプレイ、決して荒唐無稽なわけでもなく、LGが以前から取り組んでいる分野でもあります。今年のCESでは、巻き取り式の65インチ OLEDディスプレイがお披露目されていました。
なお、スマートペンはBluetooth接続の通話子機としても利用できるようです。
以上、すべて特許上の話なので、このスマートペンが製品化されるかどうかはまた別の話です。ただ、スマートフォン自体のイノベーションがやや頭打ちになりつつある中で、周辺機器で差別化を図るのは自然な流れのようにも思います。
巻き取りディスプレイはともかくとして、スタイラス・スマートペンはこれからの注目機器かもしれません。
(via GSMArena)
(source mobielkopen)