国土交通省が羽田空港-秋葉原間の春季舟運社会実験の先行「有料乗船者」の募集を開始しました。ようするに、羽田空港~秋葉原万世橋間のクルーズ体験です。
舟運社会実験とは
舟運社会実験は、約90年前のインフラ「万世橋船着場」(秋葉原)の有効活用をキッカケにして、同船着場の拠点性に着目し、羽田空港まで一気に結ぶ航路の設定を検討してきました。観光や文化を運び、移動できる新たな水上交通を目指しながら、舟運の活発化をキッカケに、地域や街全体がより元気づく相乗的効果も期待しています。昨年9月に行った初回実験では、8日間で約1,500人の皆様に乗船参加頂き、舟運へのニーズやマーケットの存在を確認できました。
ということで、今後の観光コースとしても想定しての検証実験ということですね。なお、昨年9月の初回実験の様子は、め~んずスタジオでフォトレポートされています。
85年ぶりの秋葉原・万世橋の船着場へ羽田からクルージング!国交省の社会実験を写真でレポート : め〜んずスタジオ
万世橋船着場を利用できる貴重な機会
万世橋は1930年(昭和5年)、関東大震災からの復興事業の一環として作られ、その時に船着場も作られたそうですが、作られた後も定期航路などは存在せず、戦争のために資料が失われたこともあり、そもそもなぜ船着場を作ったのかも定かではないとのこと。
このため、現在では神田祭などで神輿を運ぶのに使われることがあるぐらいでほぼ利用されていない状態だそうです。
秋葉原の謎…万世橋の「小部屋&船着き場」は何のために作られた?【前編】 – コラム – Jタウンネット
今回の社会実験はそんな万世橋船着場を体験できる貴重な機会でもあります。橋マニアとか歴史マニアとかの人にはたまらないものがあるのではないでしょうか。
申し込みは国内ツアー扱い
参加申し込みは、阪急交通社で国内ツアーとしての申し込みになります。
【羽田空港12:15集合】国土交通省の社会実験限定航路を航く!東京横断!!運河探検クルーズ 日帰り|阪急交通社
4,990円はちょっと高い
昨年は2,900円(当日3,500円)だったのですが、今回は4,990円とかなり値上げされています。初回実験では7日間で1462人が乗船したということで、値上げしても同程度の利用人数になるのか、等の検証もかねているのでしょう。
期間は5月2日~5日、5月16日~19日の8日間。ちょうどゴールデンウィークとも重なっているのですが、子供料金も同額なのがちょっとつらいですね。