紙に書いた内容をペンが読み取り、専用アプリ経由でGoogle Driveなどのクラウドにも保存できる「Smart Writing Set」をモレスキンが発表しました。4月6日より世界中で発売されていますが、残念ながら日本ではまだ未発売です。価格は$199。
手書きのデータをそのままデジタル化
Smart Writing Setは、専用のノートに印刷された肉眼では判別が難しい微小なパターンを専用ペン「Pen+」の赤外線カメラが読み取ることで、書いた内容をリアルタイムにアプリに送信しデジタル化できるというものです。ペンとアプリの通信にはBluetoothを利用します。
モレスキン専用ノート Paper Tablet
Smart Writing Setにはモレスキンの専用ノート Paper Tabletが付いてきます。これ自体は単品でも購入可能です($29.95)。名前の通り、タブレットっぽくノートの端が湾曲した仕上げになっているのですが、この部分からぼろぼろになっていきそうでちょっと心配です。
専用アプリ
アプリはiOS、Android向けに用意されています。
Android向けにはNeo Smartpen N2用のアプリを利用するようです。
Neo NotesはiOS向けにもリリースされているのですが、iOS向けには専用アプリが別途用意されています。
これは世界観というかプロダクトイメージを統一しただけで機能的には同じなのかな?
Neo Smartpen N2のモレスキン版
アプリの対応からわかるように、この仕組み自体はモレスキンが開発したわけではなく、Smart Writing Setで使われる「Pen+」は、すでに市販されている「Neo SmartPen N2」のモレスキンコラボモデルのようです。
livescribeとの違い
この手のものが好きな人なら、「Livescribeとは何が違うのだろう?」と感じるかもしれません。
Livescribe 3 Smartpenはデジアナ融合文具の到達点かもしれない
実際、モレスキンはこれまでもLivescribeで使うアノトパターンが印刷されたノートブックを発売しています。
何が違うのかというと、ざっくり言えば紙に印刷されたパターンが違います。
アノト方式とNcode
Livescribeでは「アノト方式」というものでしたが、Smart Writing Setは「Ncode」というものを使います。この2つ何が違うのかというと、印刷されたパターンが違います。
Ncodeはアノト方式よりも印刷パターンが目立たないようですね。
ペン自体もコンパクト
もちろん印刷パターンが違うというだけではなく、ペンそのものもLivescribeとは違います。
N2はもともとKickstarterで出資を募っていたもので、そのキャンペーンページをみるとコンパクトさをアピールしていたことがわかります。
Livescribeのペンはかなり大型なのですが、N2は一般的なボールペンサイズになっていますね。
Bluetooth通信をするのでペン自体にもバッテリを搭載しています。充電はmicroUSBで行い、連続筆記で5時間、通常使用で3日ほどの電池もちとのこと。なお替え芯はD1というタイプですが、メジャーな4Cリフィルがほぼ同じサイズです(適合するかは不明)。
SmartPen N2は日本でも購入可能
そんなわけで、Smart Writing Setは日本では未発売ですが、SmartPen N2は日本でも公式に販売されています。
専用ノートも各種揃っているので、モレスキンブランドにこだわらなければすぐに試すことはできそうです。
(source moleskin)