E-Inkディスプレイを採用し、2014年には「最も成功したスマートウォッチ」とも言われたPebbleですが、今週、全従業員の25%にあたる40人をレイオフ(一時解雇)することが明らかになりました。
資金調達は順調だが状況は厳しい
PebbleのCEO Eric Migicovsky氏がTECH Insiderのインタービューで語ったことによると、Pebbleは昨年2月のPebble TimeのKickstarterキャンペーンで2000万ドル(約22.5億円)を獲得したほか、この8か月間でベンチャーキャピタルから2,600万ドル(約29億円)を調達しているとのこと。にもかかわらず、最近は厳しい状況にあるということです。
Pebbleはウェルネス、フィットネス方面に力を入れる様子
Pebbleの新製品については言及されなかったものの、Pebbleはウェアラブルの健康とフィットネスという側面に焦点を充てていきたいとインタービューで語っています。また、「5年~10年後のウェアラブルのビジョンがあり、それが我々を成功に導いてくれる」とも語っており、何らかの新製品、新サービスのアイデアはあるみたいです。
ひょっとすると、スマートウォッチ然としたものではなく、アクティビティトラッカ的なものも出てくるのかもしれませんね。
スマートウォッチは次にヒットする製品ではなかった?
2014年あたりから「次に来るのはスマートウォッチだ」という話が聞かれ始め、各社こぞってスマートウォッチをリリース。昨年にはAppleが鳴り物入りでApple Watchをリリースしましたが、それほど大ヒットしたという印象はありません。むしろ先日も値下げを発表したように、やや勇み足の製品ではなかったかという気はします。
今後は機能特化型に期待
一部ガジェットマニア界隈では、2015年以前から「スマートウォッチは流行らない」という話が出始めており、私自身も2014年6月には流行らないだろうなぁという記事を書いています。
イメージするのではなく、実際使ってみるとわかるのですが、スマートウォッチの小さな画面でアプリを動かしたり情報を見たりというのは無理がある気がします。それでもスマートフォンとの連携は便利ではあるので、先の記事にも書いた通り機能を特化したようなものが増えていくのでしょう。
今週発売になるカシオのアウトドア仕様なスマートウォッチ、WSD-F10なんかも機能特化型ですよね。たぶんあれでメールを見たいと考える人はそうはいないはずです。
そんなことを考えると、今後はディスプレイのあるスマートウォッチよりも、シンプルなアクティビティトラッカ系のほうが伸びていく気がしています。
(via The Verge)
(source Tech Insider)