いよいよ出荷が始まったPixel 2(Pixel 2 XLは月末)ですが、Googleがその内部に写真撮影時に行うHDR+専用の画像処理プロセッサ「Pixel Visual Core」を内蔵していることを明らかにしました。
GoogleのHDR+はNexus 5Xや6PからGoogleのCamera Appに搭載されている撮影モードで、青空や逆光などで白く飛んでしまったり黒く潰れてしまったりするシーンでも綺麗に撮影できる技術です。
HDR+では一度に複数の画像を撮影し、それを合成して1枚の写真に仕上げるため、シャッターを押してから撮影、保存されるまで時間がかかることもあります。
そんな問題を解決し、よりHDR+のパフォーマンスを上げるために作られたのがPixel Visual Coreです。8個の画像処理ユニット(IPU)をもつプロセッサで、HDR+の処理が通常のアプリケーションプロセッサを使う場合と比較して5倍高速、消費電力は1/10で済むとのこと。
Pixel 2 / 2 XLのカメラはDxOMarkでiPhone 8 PlusやGalaxy Note 8(どちらも94)を圧倒する98をマークしており、やっぱり専用プロセッサを積んでいると違うなと思ったのですが、どうやらまだ有効にはなっていないようです。
数週間以内に公開されるAndroid 8.1の開発者プレビュー(MR1)で有効になり、サードパーティーアプリからも利用できるようになるとのことです。
凄い機能が利用できるのは、ユーザーとしては単純にうれしいですが、日本では発売されない機種限定で新機能が公開されるのは、ただでさえリファレンス機問題で悩んでいる日本の開発者にとって、さらにも悩ましい問題になりそうです。