楽天が携帯キャリア事業への新規参入を目指すと発表しました。実現すればドコモ、au、ソフトバンクと並ぶ第4の移動体通信キャリア(MNO)となります。
この話、総務省が4G用周波数(1.7GHz、3.4GHz)割り当てを公募する際、それに申請を行うと表明したもの。すぐにどうこうという話ではありませんが、認可が下りた場合には2019年中のサービス開始を目指すとしています。
ちなみに、申請を検討している1.7GHz、3.4GHzの枠は下図の①②③④。
楽天はすでに楽天モバイルとしてMVNO事業を展開中。11月にはFREETELの通信事業を吸収し、契約者数は140万人超。MVNO業界ではトップシェアを誇ります。さらに、楽天グループとしては、世界中に12億人を超える会員を抱えており、日本国内における楽天ID数は約1億と、すでに強固な基盤があると言って良さそうです。
モバイル決済でも楽天Edyを持っていますし、累計発行額が1兆円を超えたという楽天スーパーポイントもあります。1つのIDで携帯料金やネットショッピング、各種決済まで行えるなら、ドコモのdアカウント(dポイント)に負けないエコシステムとなりそうです。
なお、実際に認定が降りるのは2018年3月の予定。来年も携帯業界の動きがあわただしくなりそうです。
(source 楽天)