Samsungがディスプレイを内蔵したスマートコンタクトレンズの特許を取得しました。以前、Googleがカメラを内蔵したコンタクトレンズの特許を出願していましたが、それとは別の内容で、スマートフォンからの情報をコンタクトレンズ上のディスプレイに表示し目で直接見るという内容です。
ディスプレイ内蔵でカメラも接続可能
ディスプレイは中心部分(32)に配置され、それを取り囲むようにあるのが配線部(64)。モーションセンサ(66)や無線チップセット(70)も内蔵されています。また、モーションセンサにはカメラユニット(74)も接続でき、視線を合わせている部分を撮影したりすることができるとのこと。無線のアンテナは外周にある72です。
Googleもカメラ内蔵コンタクトレンズを出願
Googleは2014年4月に米国でカメラ内蔵コンタクトレンズの特許を出願していますが、Samsungのものも2014年9月に出願されています。
Googleの後を追った戦略特許という気がしないでもないですが、ディスプレイ内蔵は便利そうですね。
コンタクトレンズ絡みでは、Googleは涙中のグルコース濃度を測定できるコンタクトレンズの特許も取得しています。
Google、涙中のグルコース濃度を測定できるスマートコンタクトレンズを開発
解像度次第では便利そう
コンタクトレンズに直接映像が表示できるのはわずらわしさがなくて便利そうです。解像度の問題があるのでどの程度の情報が表示できるのかはわかりませんが、そもそもコンタクトレンズに実装できるディスプレイもまだないので、そのあたりは技術革新に期待したいですね。
ただ、カメラは微妙かなぁ。Google Glassのときのようにプライバシー問題が絡んでくると厄介です。コンタクトレンズになっちゃうと傍からは撮影してるのかどうかもわからないですしね。撮影中は目が光るとかするとわかりやすいけど、それはそれで怖い。
小説の中のスマートコンタクトレンズ
「虐殺器官」や「ハーモニー」の中ではコンタクトレンズ型(点眼型)のウェアラブルデバイス「オルタナ(オルタネイティブ・リアル)」が登場しますが、今回の特許はまさにオルタナっぽいです。
時代が伊藤計劃に追いついてきたんですかね。