先月初めに登録ユーザ数が全世界で5億人を超えたオンラインストレージサービスのDropbox。無料のDrop Basicでは利用できる容量は2GBとちょっと少な目ですが、年間12,000円のProアカウントにアップグレードすると容量を一気に1TBに増やすことが出来ます。
今回、そのDropbox Proをお得に使える3年分のライセンスをソースネクストさんにご提供いただいたので、登録手順などを紹介したいと思います。
世界初! Dropbox ProのPOSA版
ソースネクストが販売している「Dropbox Pro 1年版/3年版」は世界で初めてのPOSA版です。POSAが何かというと、
POSAとは、Point of Sales Activationの略称で、インコム社の登録商標です。レジを通して支払を完了した後に、初めて有効になる技術を使用したプリペイドカードのことを言います。購入者はカードに表示された番号をオンライン上で入力することで、商品の利用が能になります。
ということ。通常、Proアカウントを契約するにはDropboxのサイトで支払い情報(クレジットカードまたはPayPal)を登録して月払い(月額1,200円(税抜))、もしくは年払い(年額12,000円(税抜))を選びます。
しかし、ソースネクストのPOSA版は、購入後に送られてくるとライセンスキーを登録することでDropbox Proが利用可能になり、Dropboxに支払い情報を追加する必要はりません。ソースネクストのサイトではコンビニ支払いにも対応しているので、クレジットカードがなくてもDropbox Proが使えるということです。
3年版が圧倒的にお得
このPOSA版には1年版と3年版があり、それぞれの価格は下記の通り。
- 1年版:12,000円(税抜)
- 3年版:24,000円(税抜)
1年版は通常の年払いと同じ金額ですが、3年版は2年分の金額で3年使えるという非常にお得な価格設定になっています。つまり約33%オフです。「1年後にDropboxを使っているかわからない……」というなら別ですが、今後も継続してDropboxを使うなら3年版の購入が絶対にお得です。
Dropbox Proを契約していても利用可能
すでにDropboxのサイト上からDropbox Proを契約をしている場合でもPOSA版のライセンスを登録することが可能です。その場合、既存の契約期間に1年あるいは3年が追加される形です。
ライセンス登録でのトラブル
今回、提供頂いたライセンスキーを登録する際、ちょっとしたトラブルがあったので情報として共有しておきます。おそらく、長年Dropboxを使っている人ほどハマるポイントだと思います。
「現在ご契約いただいているプランではライセンスキーはご利用いただけません。」
提供されたライセンスは、本来はライセンス登録ページから登録するだけで利用できるのですが、「現在ご契約いただいているプランではライセンスキーはご利用いただけません。」というメッセージが出てライセンスを登録することが出来ませんでした。
支払い通貨がドルになっているとPOSA版のライセンスが使えない
このエラー、既存のProプランの支払いがドルになっていたのが原因でした。
私は2014年からProプランを契約していたのですが、そのときに年額$99で支払いをしていました。たしか、当時は支払い通貨として円は選べなかったのではないかと思います。
ライセンスキーについてのヘルプをみると、
ライセンス キーの通貨と、現在お使いの Dropbox Pro プランのお支払い通貨が同じか確認します。キーの通貨とプランのお支払い通貨が異なる場合は、ライセンス キーを使用できません。
という記述があるので、今回はこれが原因で登録できなかったようです。
基本はソースネクストへ連絡
この問題が発生してしまうと、実は自分でできることはまずありません。Dropboxの支払い通貨を途中で変更することはできず、また、Proプランをいったん解約してライセンスキーを登録しようとしても途中解約ができません(解約はできるが、契約期間まではProプランが継続)。
こんな場合は、ソースネクストに連絡すると、ソースネクストからDropboxへ連絡してProプランを途中解約、契約金額は日割りで返金対応をしてくれるとのこと(参考:くものまど Dropbox Pro 3年パックを買ってみた)。
私の場合、たまたまですがProプランの契約が4月9日までだったので、4月10日になるのを待ってからライセンスキーを登録したら問題なく登録ができました。
支払い情報がクリアされていたので再度登録したところ、支払い通貨が円に代わっていました。
Office連携が可能になりますます便利に
Dropboxは2008年9月にサービスを開始しており、クラウドサービスとしては古参になりますが、ただサービスを提供しているというだけでなく、いろいろと機能も追加されています。
昨年からは、Officeとの連携も開始され、Microsoftアカウントがあれば、Dropbox上のOfficeファイルをブラウザで編集することも可能になりました。
モバイルの場合は、Dropboxアプリのほか、無料のEXCELなどのOfficeアプリをインストールすれば、Dropbox上のファイルを各アプリで開いて編集できるようになります。
同時編集にも対応
ブラウザ上からの編集だけでなく、PCにインストールしてあるOfficeアプリを使っての作業ももちろん可能。その場合でも複数人による同時編集にも対応しています。
単独系サービスとして頑張ってほしい
Dropboxがサービスインした当時はほかに選択肢がほとんどなかったわけですが、現在はiCloudにGoogle Drive、One DriveやAmazon Cloudなど選択肢は非常に多くなっています。
しかしそれらのストレージサービスは、基本的に他のサービス、例えばiCloudだったiPhoneやMacであったり、Google DriveもGoogleサービスの一部、One DriveはWindowsやOfficeだし、Amazon CloudもAmazonサービスの一部です。そんな中で、他のサービスの一部ではなく、ファイル共有、ストレージサービスを主としているDropboxは、貴重な存在な気がします。
OSや他のサービスのしがらみにとらわれず、これからも頑張ってほしいところです。