写真共有サービスのFlickrが、同じく米国のフォトストレージサービスSmugMugに買収されました。買収額などは非公開。現在、Flickrのサイトには買収されたことを示す「SmugMug+Flickr」のリンクが表示されています。なお、買収後もSmugMugとFlickrはこれまで通り別々のサービスとして存続し、すぐに何かが変わる予定はないとのことです。
2002年にサービス開始したSmugMugはFlickrとは違い、当初から無料版を提供せず、有料のサービスを提供していました。SmugMugがフォトストレージとしての使い勝手や、見え方にこだわったサービス展開を行っていた一方で、Flickrはオンラインのフォトストレージであると同時に、写真を共有し、他の人に観てもらったり、新しい写真と出会ったりと、今のソーシャルサービスの走りでもありました。
Smugmugは2つのサービスをコインの表裏だと表現するように、正反対のことを行っているサービスのようでもありますが、詰まるところ写真家をサポートしたいとの想いは同じ。ただ、どちらのサービスも最近はInstagramをはじめとするソーシャル系サービスに圧され気味。
そこで、写真への情熱と2つのコミュニティーをサポートするという使命から今回の買収に至っとのこと。誕生した「SmugMug + Flickr」は世界で最も影響力のある写真家中心のコミュニティだとしています。
なお、2004年に誕生したFlickrは2005年にYahooに買収。2017年にYahooをVerizonが買収し、メディア事業を子会社のOathに統合。そのOathは資産の整理を行っているようで、今月にもYahooが買収していた電子商取引会社Polyvoreを売却していたとのことです。
(via Recode)
(source SmugMug, SmugMugブログ, USAToday)