映像関連の標準規格を策定しているVESA(The Video Electronics Standards Association)が最近増えてきたHDRディスプレイに関する標準規格、DisplayHDRを発表しました。
HDR対応と一口にいっても、その性能は様々。そこで、HDRの品質を指定するオープンな標準規格として作られたのがDisplayHDRです。
発表されたDisplayHDR Version 1.0は液晶ディスプレイ向けで有機ELは対象外。またPCディスプレイを想定しておりスマートフォンなども対象には含まれていません。
そんなDisplayHDR Version 1.0で規定されたのはDisplayHDR 400、DisplayHDR 600、DisplayHDR 1000の3つのレベル。
- DisplayHDR 400 : 8ビット、最低輝度400cd/㎡、BT.709カバー率95%以上
- DisplayHDR 600 : 10ビット、最低輝度600cd/㎡、BT.709カバー率99%以上かつDCI-P3 64カバー率90%以上
- DisplayHDR 1000 : 10ビット、最低輝度1000cd/㎡、BT.709カバー率99%以上かつDCI-P3 64カバー率90%以上
このほか、黒から白への輝度レスポンスが8フレーム以内などの条件もあります。
DisplayHDRの開発メンバーにはSamsungやLG、Lenovo、ASUSなどスマートフォンを手掛けるメーカーも多く名を連ねているので、近いうちにスマートフォン向けの規格も登場するかもしれません。
なお、DisplayHDR認証を得た最初のディスプレイは1月のCESで発表されるとのことです。
(via Android Police)
(source DisplayHDR)