1月に開催されたCES 2018では、世界初となる画面に指紋センサを埋め込んだコンセプトモデルを発表、その後X20 Plus UDとして発売したVivoが、MWC 2018ではそれをさらに進めた画面の約半分が指紋センサとなる全画面ディスプレイ端末のコンセプトモデル Vivo Apexを発表しました。
上下も含めほぼ完全にベゼルレス。ベゼルの厚みは左右と上側が1.8mm、下が若干厚く4.3mm。ベゼルレスで知られるEssential Phoneの左右が約3mmほどなので、1.8mmはかなり薄いとわかります。
指紋センサはディスプレイ内に配置。X20 Plus UDでは、ディスプレイ上の1x2cm程度の範囲でしか使えませんでしたが、Apexは下側半分のどこでも指紋認識が行えるとのこと。ただ実機を触ったThe Vergeによると、半分ではなく、実際には5分の2程度の範囲で、半分よりも若干狭いようです。
ベゼルがここまで狭くなってしまうとフロントカメラを配置できませんが、Vivo Apexではポップアップ式のフロントカメラを採用。本体上面からコンデジのフラッシュのように飛び出してきます。
また、フロント側に通話用のスピーカーも配置できませんが、ディスプレイ全体が振動しスピーカーの役目を果たすとのこと。
驚くのは、これがコンセプトモデルだとしながら、ちゃんと動作する実機が存在している点です。
ただ残念ながら、Apexをこのまま製品化する予定はないようです。とはいえ、これに近い製品は年内にも出てくるのではないかと思います。