昨年末にKickstarterで出資していた、「GENKI ShadowCast」が届きました。これがなにものなのか、一言で言うとHDMIのキャプチャデバイス。HDMI出力されたものをUSBに変換してPCに取り込めるというものです。
デバイス自体はUVC(USB Video Class)として認識されます。ようするに外付けカメラとして扱われるので、USBの外付けカメラが利用出来るアプリであれば、HDMIで出力された映像をカメラからの映像として表示できます。
ちなみに、GENKIがオリジナルのアプリも用意しており、それを利用することで簡単に使えます。また、ブラウザ上から「https://arcade.genkithings.com/」にアクセスすれば、アプリ不要でブラウザ内からの利用も可能です。
ということで、Nintendo Switchの映像をラップトップ(Dell XPS 13)に出力してみました。上の映像では全画面にしていますが、アプリとしてウィンドウ表示も可能です。
アプリの設定自体、パフォーマンス優先か解像度優先かの設定程度しかないのですが、アプリの上でコナミコマンド(↑↑↓↓←→←→BA)を入力すると、解像度とフレームレートを細かく設定可能になります。対応しているのはMaxで1920×1080@30fpsあるいは1280×720@60fpsまで。HDMIからの入力自体は4Kに対応しています。
実際にプレイしてみましたが、遅延も感じず、普通にディスプレイに接続しているのと同じ感覚で遊べます。また、専用アプリ上からは、録画も可能。かなりお手軽です(下手なのは気にしないで……)。
なお、負荷に関しても、ほとんど掛かってはおらず、CPU使用率は2%未満、メモリ使用量も32MB程度でした。これなら、多少スペックが劣るPCでも問題なく利用出来るのではないかと思います。
ちなみに、HDMI出力できるならゲームに限らず利用出来ます。試しにGalaxy Z Fold 2を繋いだら、DeXが起動しました。これがなくても、USBケーブル1本でPC DeXが使えますけど。
なお、他の使い方としては、ChromecastやFire TV StickなどをPC上で使うことも可能です。
PCを使えるなら、わざわざChromecastやFire TVを使う必要もないのですが、これらの画面を撮るのがとても簡単というのがメリットです。HDMIのオスメス変換は必要ですが、意外と需要はあるかもしれません。
ほかにもカメラがHDMI出力に対応していれば、デジカメをWEBカメラ用途で利用することも可能です。
なお、GENKI ShadowCastを使わなくても、最近では1000円以下のキャプチャデバイスも登場しています。
これらを使うのもお手軽で良さそうですが、GENKI ShadowCastのアドバンテージとしては、下記の2点。
- 他のキャプチャカードと違い、HDMI端子が出ているので、別途HDMIケーブルが不要
- インターフェースがUSB Type-C
HDMI端子については、Switchなどで使うには大きなメリットでしょう。HDMIケーブルかさばりますし。
そんなShadowCast、もうすぐ一般販売がはじまりますが、他のGENKI製品同様に国内でも販売されるのではと思います。