本日、消防庁が「スマートフォンアプリ等による国民保護情報の配信サービスの活用 」という発表を行いました。
内容としては、弾道ミサイルの情報等は、Jアラートを通じて市町村の防災行政無線や登録制メールで送信。各キャリアからもエリアメールや緊急速報メールとして手元のスマートフォンに送信されるけど、いわゆる格安スマートフォン(SIMフリースマートフォン)では受信できない場合もあるから気を付けて、というものです。
SIMフリースマートフォンではJアラートの警報は受けられないかも
SIMフリースマートフォンの緊急速報に関する対応については、IIJmioが精力的に情報を発信しており、このブログでも取り上げたことがあります。
ここでも書きましたが、緊急速報を受け取れるかどうかはSIMではなく、使用している端末に依存します。そして、その端末が緊急速報に対応しているかどうかはよくわからないというのが実情だったります。
標準規格のETWSと、キャリア依存のエリアメール
緊急速報はETWS(Earthquake and Tsunami Warning System)という世界標準の通信規格で送信されているのですが、日本の場合、このETWSの中にも大まかに、気象庁から送信される緊急地震速報と津波警報、各自治体から送信される台風警報や避難警報などの2つがあります。
前者の気象庁から送信される地震、津波の情報は国内で販売されているSIMフリースマートフォンならほぼ対応しているのですが、後者の自治体レベルの情報の場合、多くのSIMフリースマートフォンは対応していません。
この部分もETWSの一部ではあるのですが、各キャリアが独自のサービスとして自治体に提供しており、その仕様が非公開のため端末メーカーも対応できないというのが実情のようです(実際にはキャリア端末を作っているところなら内容がわかっているのかもしれませんが、そこは守秘義務やらなんやらの関係があるようです)。
今回話題のJアラートの情報もETWSで送信はされるようですが、これが地震や津波の情報として送信されるなら先に書いたように多くの端末が表示できるはず。しかしそれ以外の場合には多くの端末が非対応となってしまいます。
この辺の話もIIJmioが詳しく解説しているので一読をお勧めします。
代替手段としてYahoo!防災速報のインストールが推奨されています
ではどうするか?という話ですが、消防庁では「Yahoo!防災速報」のインストールを勧めています。
これ1つで弾道ミサイル情報や自治体からの情報も含めて通知が来るようです。
また、各自治体で登録制メールも活用するようにとのことなので、一度、自分の住んでいる自治体の情報を確認しておくといいかもしれません。
ちなみに葛飾区の場合は下記のページに情報が掲載されていました。