いつの間にか、ハイエンドモデルは2つのカメラを搭載したデュアルカメラが当たり前になりつつありますが、一口に「ダブルレンズ」「デュアルカメラ」といってもその機能は各メーカーによって様々です。
デュアルカメラの使い方としては、大まかに2つのカメラを切り替えて使う機種と、2つを組み合わせ画質向上を狙う機種とに分かれるようです。
それぞれの系統について、主なデュアルカメラ搭載スマートフォンをまとめてみました。
機能切り替え系
iPhone 7 Plus
iPhone初のデュアルカメラ搭載端末です。
広角と望遠という組み合わせで、光学2倍ズームを実現しています。
また、2つのカメラを組み合わせることで、背景をぼかしたポートレート写真を撮影することが可能です。
- カメラ1:12MP 広角 f/1.8
- カメラ2:12MP 望遠 f/2.8
- 光学式手振れ補正(OIS):対応
LG V20
日本ではauからisai Beat、docomoからV20 PROとしてリリースされるLGのフラッグシップモデルです。
標準画角(75度)と広角(135度)のカメラを切り替えて撮影を行います。
- カメラ1:16MP 標準 f/1.8
- カメラ2:8MP 広角 f/2.4
- 光学式手振れ補正(OIS):対応
isai Beatでの例ですが、標準と広角での違いは下記のような感じです。
⇒ LG V20
組み合わせ系
HUAWEI P9
ライカ監修のデュアルカメラ(ダブルレンズカメラ)搭載端末。
色情報を取得するRGBカメラと、ディテールの取得に優れるモノクロカメラとの組み合わせで写真の画質を向上させています。
また、2つのカメラを組み合わせることでF0.95~F16の範囲でボケ味を修正でき、ピント位置も後から変更できるワイドアパチャー機能が特徴的です。
- カメラ1:12MP RGB f/2.2
- カメラ2:12MP モノクロ f/2.2
- 光学式手振れ補正(OIS):非対応
ライカの名前は冠していませんが、honor 8も同種のダブルレンズカメラを搭載しています。
HUAWEI Mate 9
P9のデュアルカメラの進化版、第2世代のデュアルカメラを搭載しています。
RGB側が12MPというのは変わりませんが、モノクロ側が20MPにスペックアップし、2つを組み合わせることで2倍相当のハイブリッドズームを実現しています。
- カメラ1:12MP RGB f/2.2
- カメラ2:20MP モノクロ f/2.2
- 光学式手振れ補正(OIS):対応
Xiaomi Mi5S Plus
Xiaomiが9月に発表した最新モデル。
HUAWEI P9と同様にRGBとモノクロのセンサーになっており、2つを組み合わせることで写真の画質向上を行っています。
- カメラ1:13MP RGB
- カメラ2:13MP モノクロ
- 光学式手振れ補正(OIS):非対応
Xiaomi Redmi Pro
Xiaomi初のデュアルカメラ搭載端末(たぶん)。
13MPのメインカメラに加え、深度情報を取得するための5MPのサブカメラを搭載しており、これによりあとからフォーカス位置を変更したりボケ味を加えたりといった機能を実現しています。
- カメラ1:13MP f/2.0
- カメラ2:5MP 深度情報用
- 光学式手振れ補正(OIS):非対応