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語源は水夫のスラング? 意外と説明できないGadget(ガジェット)の意味

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gadget

以前、とあるイベントでアスキー総研の遠藤さんが「ガジェットの語源はアイルランドだったと思うが漁師の言葉で”いいもの”という意味」という話をちらっとされていました。

ほほぅっと思ったのですが、ちょっと曖昧な感じになってしまっていたので語源について調べてみました。

そもそもGadget(ガジェット)とは?

このブログやTwitterでも当たり前のように使っているGadget(ガジェット)という言葉ですが、実は一般的な言葉ではないようで、前の職場でも「ガジェットってなに?」と聞き返されたことがあります。

言われてみるとガジェットはガジェットであって意味なんて考えたことはありませんでした。

そんなわけで、調べてみると「ちょっとした小物、気の利いた小物」という意味のようです。

英英辞書でも「a small, useful, and cleverly-designed machine or tool」ということなので、やはり「気の利いた小物、道具」という意味であっているようです。「machine」とあるので、ナイフなどの単純なものではなく何かしらメカニカルなものを指すようですね。

なお、「gadget」とほぼ同義ですが、もう少しメカニカルなイメージで使われる単語として、「gizmo」があります。

Gadgetの語源は水夫のスラング?

このGadgetの語源についてですが、実際のところはっきりとはわかっていないようです。

以下はWikipediaの記載によりますが、まずオックスフォード英語辞典によると、1886年に出版されたRobert Brownの「Spunyarn and Spindrift: A Sailor Boy’s Log of a Voyage Out and Home in a China Tea-Clipper」という本の中で、1850年代から名前のわからない(思い出せない)道具をGadjet(Gadgetではなく)と呼んでいたという記載があるそうです。

※378ページに以下の記載がありました。

I don’t know half of them yet ; even the sailors forget at times, and if the exact name of anything they want happens to slip from their memory, they call it a chicken-fixing, or a gadjet, or a gill-guy, or a timmeynoggy, or a wim-wom – just pro teni., you know.

上記の話が語源としては一般的なようですが、「Gaget,Gauthier & Cie」社が自由の女神を建造した際にGadgetという言葉が生まれたという説もあるそうです。

他にもフランス語のgâchette(銃の引き金などの発射機構、トリガー)が語源ではないかという説や、軍隊のスラングで「古いもの」という意味で使われていたなど諸説があるようですね。

こう考えると、実に興味深い単語です。

Gadgetは「いいもの」

現代では、「気の利いた小物」というよりも「小型の電子デバイス」のことをガジェットと呼んでいると思いますが、「デジタルガジェット」という言葉もあったりするのでやっぱり「気の利いた小物」のことを指すのかなぁ?

個人的には難しいことは置いといて、最初にあった「いいもの」説を推したいとことです。

ガジェットは「いいもの」って考えるといろいろとガジェットを買いあさっても後ろめたさは感じずに済みますね、たぶん。

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