日本語入力もほぼ問題なくなり、外出時にはPCやChromebookの代わりに持ち歩くようになったGemini PDA。軽いし、自前で通信できる(SIMが挿せる)し、かなり快適なのですが、細かなところではまだ気になる点もあります。
その筆頭がやはり日本語キーボード。ほぼ問題なくなったとはいえ、まだ刻印通りに打てない部分もあります。いずれ解決される問題だとは思いますが、コザックさんの普遍的生活にGemini Keyboardのkcmファイルで修正できるとのヒントがあったので、少し弄ってみました。
なお、APKを展開して、ファイルを修正後に再度圧縮、署名という手続きが必要になります。この辺の話は下記サイトが詳しかったので参考に。
今回修正したのは、ローマ字入力で使う「keyboard_layout_japanese_eng_gemini.kcm」。
まず、ローマ字入力で直接ひらがなが入力できてしまうのが気持ち悪いので、「9」「0」「M」「./+」の該当箇所を削除。同様に「O」「P」の濁点、半濁点も削除。なお、「0」は長音記号が「Shift+Fn」のコンビネーションになっていたので「Fn」で入力できるよう修正しました。
key 9 { label:'9' base: '9' shift: ')' } key 0 { label: '0' base: '0' shift: '~' fn: 'u30FC' } key O { label: 'o' base: 'o' shift, capslock: 'O' } key P { label: 'p' base: 'p' shift, capslock: 'P' } key M { label: 'm' base: 'm' shift, capslock: 'M' } key PERIOD { label: '.' base: '.' shift: '+' }
次に、ボリュームの大小はあるものの、ミュートがなかったので空いている「X」にミュートを追加。また、「S」に刻印があるメディアの再生が機能していないので、これも追加します。
key S { label: 's' base: 's' shift, capslock: 'S' fn: fallback MEDIA_PLAY_PAUSE } key X { label: 'x' base: 'x' shift, capslock: 'X' fn: fallback VOLUME_MUTE }
本当は「Q」に刻印通り「半角/全角」を割り当てたかったのですが、kcmに関係なく「MEDIA_PLAY_PAUSE」を出力しているようで制御ができませんした(書きかたが悪かっただけかもしれませんが)。どうやら、標準の英語配列の刻印がハードコートされているっぽい感じです(Fn+Altキーで電話アプリが立ち上がったり、C、Xのボリュームなども制御できませんでした)。
なお、キーボードのショートカットを活かす方法としては、ホームランチャーとしてBlackBerry Launcherを使う方法もあります。
ホーム画面にいるときのみですが、各キーの短押し・長押しにそれぞれアプリの起動などのショートカットを設定可能です。
▲各キーにショートカットを設定可能
なお、BlackBerry Launcherを使うと、ホーム画面上では先に設定したFnキーとのコンビネーションは使えなくなります(もともとハードコートされているものは利用可能)。
Gemini PDAにはApp Barがあるのでそれほど需要はないかもしれませんが、いきなりメールの作成画面や、OneNoteを新規メモ画面で立ち上げたりもできるので、使い方によっては便利そうです。
なお、目下の悩み事はスペースキーを押したときの音。頻繁に使うキーですが、ペチペチと結構大きな音がするので喫茶店など静かなところでは結構気になります。これについては、キーの下にスポンジを挟むと戻りが良くなるというカスタマイズがあるらしく、ひょっとしたら音も小さくなるのではないかと期待しています。