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中国版HUAWEI Mate 9(MHA-L00)を欧州版(MHA-L29)に更新する方法

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中国版のHUAWEI Mate 9(MHA-AL00C00)を欧州版(MHA-L29C432)に更新してみました。

※現在は、中国版から日本語版(MHA-L29C635)への更新も可能です。

中国版のHUAWEI Mate 9(MHA-L00C00)を欧州版(MHA-L29C432)にする方法

中国版に欧州版のROMを焼くこと自体は以前からできていたのですが、型番が中国版のままだったり、OTAアップデートができなかったりと不都合があったのでそのまま中国版で使っていました。
しかし、bootloaderをアンロックしoeminfoを書き換えることで、完全に欧州版にしてしまう方法がXDAで紹介されていたので早速試してみました。

XDAで紹介されているのは、最終的に使うことになるFunkyHuaweiに載っている説明の転載なので、こちらを見ながら作業したほうがわかりやすい気がします。

Steps:
0. Before starting, do a full factory reset from the Settings, Advanced Settings menu.
1. Unlock your bootloader, and install TWRP. For instructions doing this, check here.
2. With your external storage inserted into your phone, enter TWRP by holding Volume Up key without USB cable attached to your computer.
3. Once in TWRP, go to the backup menu, and make a backup of your oeminfo partition.
4. Turn off your phone.
5. Put the SD card or USB drive into your computer, look in the TWRP folder, and find the oeminfo backup.
6. Replace the files in the backup with the same files from the download link below for the version you want to rebrand to. Keep your original files somewhere safe so you can go back if you need to.
7. Put the SD card or USB drive back into the phone, boot back into TWRP, then restore the oeminfo partition you just modified.
8. Use the FunkyHuawei eRecovery method to flash the firmware that matches the model you rebranded to. See instructions here.
9. After the flash has finished, boot into recovery by holding volume up key. Choose the second option to wipe data/factory restore, then choose the third option to wipe cache. Your phone will now boot.

基本的にこの手順に沿って作業するだけなので難しくはないのですが、途中、詰まりやすい箇所があるので、そこだけ解説したいと思います。

1. Bootloaderをアンロックし、TWRPを導入

まず前提としてbootloarderのアンロックが必須です。
通常、HUAWEI端末のBootloaderアンロックは、端末にHUAWEI IDを登録し14日以上経過すればWEBからアンロックコードの申請が可能なのですが、中国版の場合、14日以上経っていても14日経っていないというエラーがでてしまうことがあります。

メールのやり取りでアンロックコードを入手する(無料)

その場合、中国のHUAWEIサポートにメールか電話で連絡する必要があるのですが、どちらも中国語で行う必要があります。
一応、メールで連絡してみたのですが、「14日待ってね」というテンプレートのメールが返ってきたので早々にあきらめて別な方法でアンロックしました。

なお、あとで気づいたのですがXDAでメールでアンロックコードを申請する場合のテンプレートが用意されていました。
これを使えばメールのやり取りでなんとかなるかもしれません。

DC-Unlockerを使う(有料)

私が試したもう一つの方法というのは、DC-unlockerを使う方法。
有料サービスですが、トータル10分程度でアンロックが可能です。

DC-unlockerでのBootloaderアンロックコードの入手方法は動画のチュートリアルがあるのでわかりやすいです。
ただ、動画ではログインやアンロックコードの読出しをサクサク進めていますが、事前にDC-Inlockerのアカウントを作成し、有料のクレジットを購入しておく必要があります。

クレジットはアプリの「Buy Credits」からも購入可能です(DC-Unlockerのサイトが開くだけですけど)。

支払いはPayPalが利用可能。
1クレジット=1ユーロで、Mate 9のBootloaderアンロックコードの取得には4クレジット(4ユーロ)必要です。

fastbootでアンロック

無事アンロックコード(16桁の数字)が読み出せたら、端末をfastbootモードにして、アンロックを行います。

C:\ > fastboot oem unlock 16桁の数字

ちなみにbootloaderをアンロックすると端末が初期化されるので、バックアップを忘れずに・・・。

▲アンロックする際には「保証がなくなるぞ」という警告が表示されます。

カスタムリカバリ(TWRP)の導入

これは通常のカスタムリカバリの導入方法と同じです。
XDAでMate 9向けの導入方法が紹介されています。

8. FunkyHuaweiのeRecovery方法で目的のファームウェアを導入

手順にはさらっと書いてありますが、ここが肝です。

FunkyHuaweiのことを知らないとなんのことだかさっぱりわからない内容ですが、もともとHUAWEIの端末に備わっているWiFi経由でHUAWEIのサーバーからファームウェアをダウンロードする仕組みを利用し、FunkyHuaweiのサーバーから目的のファームウェアをダウンロードさせてしまおうというサービスです。

ちなみに有料サービスで、ファームウェアを1回ダウンロードする毎に1クレジット消費します。
5クレジットからの販売で価格は$30.XX~。

XXの部分は毎回変わり、5クレジットの場合、運が良ければ$30、最高で$30.99になります。
別に運試しやお遊び要素でこうなっているわけではなく、同時に複数の人が購入した場合にユーザを特定しやすくするためだそうです。

で、肝心のクレジットですが、中国版から欧州版に変更する際には2回ファームをダウンロードする必要があるので、最低2クレジットが必要になります。

クレジット購入後はダウンロードしたいモデル番号を選択します。
今回は欧州版にするので、MHA-L29C432を選択しました。

モデル番号を選択すると、ダウンロードするファームのバージョンが選べますが、基本的に最新版を選べば問題ないと思います。
欧州版の場合、MHA-L20C432B138が最新でした。

あとは手順に従い、ルータのDNSを変更し端末がFunkyHuaweiからファームをダウンロードできるようにし、eRecoveryを実行するだけです。

中国版から欧州版への更新の場合、1回目のダウンロード → インストールが80%ほど終了し再起動がかかります。
そのままだと起動ができないので、続けてeRecoveryを実行し、2回目のダウンロード → インストールが必要です。
これは中国版と欧州版でパーティションが異なるためだそうです。

更新が終わったらDNSを戻すのを忘れずに

更新が終了し、無事に端末が起動したら、システム更新などを試す前にルータのDNSを戻しましょう。
そのままシステム更新をかけると、再度FunkyHuaweiのサーバを見に行ってしまい、おかしなことになります。

かかった費用は4,000円ほど

結局今回かかった費用ですが、DC-Unlocker : €4(約480円) + FunkyHuawei : $30.47(約3,400円)でトータル4,000円弱となりました。

中国版でも困らないといえば困らなかったのですが、ホームの長押しでGoogleではなく、HiVoiceという中国版アプリが起動するのだけが気になっていたので、それがなくなってスッキリです。

今回は欧州版に更新しましたが、日本版のファームが出回ったら、日本版にも更新できるのかな?
現状では欧州版で満足しているのでいいのですが、ちょっと試してみたくなります・・・。

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