各MVNOからいろいろとお得になるキャンペーンが発表され、そろそろ格安SIMに手を出してみようかと思っている人もいるかもしれません。
そんな格安SIMで使える格安スマホをハイエンドモデル、ミドルクラス端末から3台ずつピックアップしてみました。
格安スマホの定義
人によって「格安スマホ」という言葉に抱くイメージが様々だと思うので、まずは「格安スマホ」の定義を明確にしたいと思います。
賛否はあると思いますが、ここでは「MVNO事業者で販売されているスマートフォン」という意味で使っています。
この定義だとハイエンドなHUAWEI Mate SやP9、Xperia J1 Compact、AQUOSなども「格安スマホ」ということになりますが、キャリア端末よりも安いから・・・ぐらいの意味で捉えてもらえればと思います。
今夏注目の端末
ハイエンド
まずはハイエンドな端末3機種です。
仕様 | AQUOS mini SH-M03 | HUAWEI P9 | Xperia J1 Compact |
---|---|---|---|
ディスプレイ | 4.7インチ 1920×1080 |
5.2インチ 1920×1080 |
4.3インチ 1280×720 |
プロセッサ | Snapdragon 808 1.8GHzx2 + 1.4GHzx4 ヘキサコア |
Kirin 955 2.5GHzx4 + 1.8GHzx4 オクタコア |
Snapdragon 800 2.2GHz クアッドコア |
メモリ | 3GB | 3GB | 2GB |
ストレージ | 16GB | 32GB | 16GB |
外部ストレージ | microSDXC 最大200GB | microSDXC 最大128GB | microSDXC 最大128GB |
バッテリ | 2,810mAh | 3,000mAh | 2,300mAh |
カメラ | 13.1MP/5MP | 12MPx2/8MP | 20.7MP/2.2MP |
高さ | 126mm | 145mm | 128mm |
幅 | 66mm | 70.9mm | 65mm |
厚さ | 8.9mm | 6.95mm | 9.7mm |
重さ | 約120g | 約144g | 約138g |
SIM | nanoSIM | nanoSIM | microSIM |
防水防塵 | IP65/68 | 非対応 | IP55/58 |
おサイフ | ○ | 非対応 | ○ |
ワンセグ | ○ | 非対応 | 非対応 |
今となってはXperia J1 Compactをハイエンドに分類するのは苦しい気もしますが、現行のミドルクラスよりも上なのでやっぱりハイエンドかな。
AQUOS mini SH-M03
7月末発売の新端末。
ワンセグ、おサイフ、防水防塵と全部入りで、なおかつ軽量コンパクトとなっています。
ストレージが16GBというのが物足りないですが、そこはクラウドとmicroSDでカバーでしょうか。
実機を触った第一印象を下記で書いています。
HUAWEI P9
ライカ監修のカメラがウリの端末。
どうしてもカメラの話題が多くなりますが、実はそれ以外の部分でも良くまとまった端末です。
肝心のカメラについては、露出やホワイトバランスなど、それなりにカメラを扱える人が使うと抜群のパフォーマンスを発揮するようですが、素人が自動モードでスナップ的に使うには絶賛するほどではないかなという感じです。
ボケ味を簡単に表現できるワイドアパチャー機能は面白いですけどね。
P9は実際に購入してレビューを書いています。
Xperia J1 Compact
この夏のおススメといいつつ、すでに1年落ちの端末でスペック的にも他の2台と競うのが厳しいですが、まだまだ人気のある機種です。
基本スペックはdocomoから発売されたXperia A2 SO-04Fと同等で、発売当初はモバイルSUICAに非対応でしたが、昨年末から利用可能になっています。
価格的にはXperia A2の白ロムが3万円代なのに対し、J1 Comapctは5万円代と高止まりなのですが、これはA2が格安SIMではテザリングができないということも影響していそうです。
ミドルクラス
ミドルクラスでは数多くの端末が販売されており、「これ!」と決めるのが難しいのですが、独断と偏見で次の3機種を選んでみました。
仕様 | arrows M03 | HUAWEI P9 lite | Moto G4 Plus |
---|---|---|---|
ディスプレイ | 5.0インチ 1280×720 |
5.2インチ 1920×1080 |
5.5インチ 1920×1080 |
プロセッサ | Snapdragon 410 1.2GHzx4 クアッドコア |
Kirin 650 2.0GHzx4 + 1.7GHzx4 オクタコア |
Snapdragon 617 1.5GHz クアッドコア |
メモリ | 2GB | 2GB | 3GB |
ストレージ | 16GB | 16GB | 32/16GB |
外部ストレージ | microSDXC 最大200GB | microSDXC 最大128GB | microSDXC 最大128GB |
バッテリ | 2,580mAh | 3,000mAh | 3,000mAh |
カメラ | 13MP/5MP | 13MP/8MP | 16MP/5MP |
高さ | 144mm | 146.8mm | 152.9mm |
幅 | 72mm | 72.6mm | 76.5mm |
厚さ | 7.8mm | 7.5mm | 7.87mm |
重さ | 約141g | 約147g | 約157g |
SIM | nanoSIM | nanoSIM | nanoSIM, microSIM |
防水防塵 | IP65/68 | 非対応 | ○ |
おサイフ | ○ | 非対応 | 非対応 |
ワンセグ | ○ | 非対応 | 非対応 |
Moto G4 Plusは明確には防水性能を謳っていませんが、撥水ナノコーティングによってIPX7相当の防水性を持っています。
※最初、Zenfone2 Laserを入れていましたが、Moto G4 Plusが発表されたので差し替えました。
arrows M03
7月末に発売予定の新端末。
おサイフ、ワンセグ、防水防塵と全部入りの端末で、見た目の雰囲気はXperiaっぽいです。
ワンセグのアンテナ内蔵というのが差別化ポイントでしょうか。
ただ全体に作りというか質感が安っぽい感じはありました。
実機を触った第一印象を下記で書いています。
HUAWEI P9 lite
P9と同時に発表されたHUAWEIの新端末。
ライカ監修のカメラではありませんが、ミドルクラスにしてはそこそこいいカメラの仕上がりになっているようです。
下記の記事で、HUAWEI P9とのスペック比較を行っています。
Moto G4 Plus
7月22日発売予定の新端末。
価格帯的にはミドルクラスですが、メモリが3GBだったり、SoCがSnapdragon 617だったりとハイエンドよりな端末です。
一番の特徴は国内端末としては初となる「4G + 3Gのデュアル待ち受け」に対応している点です。
おまけ:Zenfone2 Laser
先日値下げが行われ、定価が20,800円とスペックの割りには安くなったZenfone2 Laser。
6インチでRAMが3GBのモデルもありますが、コストパフォーマンス的にはこの16GBモデルのほうがおススメです。
レーザーオートフォーカス搭載でAFは非常に速いです。
エントリークラスの格安スマホはお勧めしない
格安スマホには、「格安」の名前の通り、ここで挙げたものより安い1万円代やそれ以下のものもありますが、あまり安すぎるものはお勧めしません。
そういったものはRAMが1GB以下だったり、ストレージが8GBもなかったりというものも少なくなく、スマートフォンとしては使えない、使いにくいものが多いです。
もちろん、それを分かったうえで、通話専用やLINE専用など割り切った使い方をするなら構わないのですが、格安スマホを普段使いの端末にする、親や子供に渡すという場合には、最低でもミドルクラス以上の端末をお勧めします。