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Nothingは5月26日、同社のYouTubeチャンネルにて、開発中のスマートフォンNothing phone(1)のデザインコンセプトを紹介しています。
phone(1)は、同社の初の製品であるear(1)と同様、内部構造が見える透明デザインを採用しますが、Nothingのデザイン部門 責任者であるトム・ハワード氏は、「Androidスマートフォンの内部を見ると、ほぼすべて同じ」で、その結果、芸術性とイノベーションが台無しになっていると語ります。
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通常、目にする部分ではないので、効率性を求めて画一的になっていくのは仕方がないというか、むしろコスト面なども考慮すれば必要なことのように思います。ただ、Nothingではそれを良しとはせず、「スマートフォン業界にワクワク感と高揚感を取り戻すことを目標にしている」とのことです。
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魅せる内部構造は、ニューヨーク マッシモ・ヴィネッリの地下鉄路線図から着想を得たとのこと。ワイヤレス充電のコイルも、何百もの部品の中から選び、パズルのような工夫を加えたとしています。
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ただし、効率的な内部構造は、データ転送速度の面では有利。意識的に複雑にするphone(1)では、この辺りが犠牲になる可能性もあります。この点に関してハワード氏は、スペックレースには興味を持っていないと語っており、他社のハイエンドモデルとは異なったデバイスになりそうです。