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以前から何度か紹介している、イヤホンのようなヘッドホンNuraphoneですが、4月27日に日本国内で正式販売を開始します。価格は5万5000円(税込)。
Nuraphoneは、これまでも日本のAmazonで販売はしていましたが、DELFINが正規代理店となり、量販店などでも販売を行います。価格がやや高く、それでいて特異な形状のヘッドホンなだけに、店頭で試す機会が増えるのは良いことでしょう。これまで購入を躊躇していた層にも響くかもしれません。
あらためてNuraphoneを紹介しておくと、オーバーイヤーカップの中からイヤホンが生えている特異な形状のヘッドホン。イヤホン部から中高音、オーバーカップからは低音がメインで出力されます。
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装着に合わせた音響のパーソナライズ機能も特徴です。聴力検査にも使われる耳音響放射を利用し、その人にあった音響設定を行います。
これについて、NuraのCEOであるDragan Petrovic氏(トップ写真左側の男性)は、「靴のサイズが1つしかない世界、メガネのデザインが1つしかない世界、車のシートが動かせない世界を想像してみてください。おかしいと思いませんか?同じように完全な音楽を楽しむにはその人に合ったカスタマイズが必要」だとしています。
医療分野も絡んだ、かなり専門的な知識が必要になるのですが、Nuraの共同設立者であるLuke Campbell氏はそもそも耳を専門とする医学博士。耳音響放射を音楽にも活かせないかと、Petrovic氏と立ち上げたのがNuraなわけです。
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aptX-HDに対応するなど、基本仕様も高いNuraphone。ミュージシャンのスティーヴィー・ワンダー もNuraphoneを愛用しているそうです。
そんなNuraphoneですが、4月27日~28日に行われる春のヘッドホン祭りでも体験できるとのこと。28日15時から野村家ブースで実機の展示と試聴を行うそうです。
価格的にも日本で人気が出るかは微妙なところですが、ユーザーとしては、量販店などで見かけたらぜひ手に取って試してほしいところです。