中国のECサイトGearBestから、当サイトでも度々紹介している7インチの小型ラップトップ「One Notebook Mix 2」をレビュー用に提供頂きました。
One Mix 2には、CPUがm3-7Y30の「Mix 2」とm3-8100Yにアップグレードされた「Mix 2S」がありますが、今回提供してもらったのは「Mix 2」のほう。 なお、その他の仕様としては、RAM8GBにストレージが256GBです。
Mix 2とMix 2Sのプロセッサの違い
簡単にプロセッサの違いを比較してみると下記のようになります。ついでにSurface GoのPentium Gold 4415Yも追加してみました。
仕様 | Core M3-7Y30 | Core m3-8100Y | Pentium Gold 4415Y |
---|---|---|---|
コア数 | 2 | 2 | 2 |
スレッド数 | 4 | 4 | 4 |
ベース周波数 | 1.0GHz | 1.1GHz | 1.6GHz |
ターボブースト利用時 | 2.6GHz | 3.4GHz | 非対応 |
キャッシュ | 4MB | 4MB | 2MB |
TDP | 4.5W | 5W | 6W |
グラフィック | intel UHD Graphics 615 | intel UHD Graphics 615 | intel UHD Graphics 615 |
m3-7Y30とm3-8100Yは大きな違いはありませんが、ターボブースト時の動作クロックが上がっているので、実際のパフォーマンスも多少上がっているはずです。
ディスプレイが背面に回るスタイル
そんなMix 2ですが、外観はMix 2Sも共通。ぱっと見はGPD Pocketとそっくりです。しかし、大きな違いがディスプレイの開き方。One Mix 2はディスプレイを背面に回してタブレットスタイルで利用できます。
Mix 2/2Sは専用のスタイラスが利用できるので、メモ書きなどでは便利そうなスタイルです。ちなみに、送ってもらうタイミングで、このスタイラスが欠品しており、今回は試せていません。いずれそのうち……。
キーボードの配列はGPD Pocketとほぼ同じ。右Altと右Ctrlがないのが違う程度です。
大きな違いは、ポインティングデバイス。GPD Pocket 2でも採用された光学式です。 光学式のほうが省スペースなどの理由はありそうですが、 カーソルの移動に何度も指を置き直す必要があり、 正直ここは、GPD Pocketのようなアナログ式が良かったところ。
その他、右下に指紋センサを搭載。これはとても便利です。もちろんWindows Helloにも対応しています。
インターフェースは充実しており、USB Type-A、Type-C、micoSDカードスロット、ミニHDMI、3.5mmジャックがそれぞれ1つ。充電はUSB Type-C経由で行います。
排気は背面から行います。ブラウザ程度ではファンは回りませんが、回るときは結構な音が出ます。ゲームなどを行う場合には気になるかもしれません。
ベンチマークは予想以上に高スコア
肝心の動作ですが、アプリの立ち上げなどは、Surface Goよりも若干キビキビと動く印象です。
試しにベンチマークアプリのGeekBench 4を実行した結果は下記の通り。CPUの違いがそのまま数字に現れています。ちなみにGPD PocketはAtom x7-Z8750。
GeekBench 4 | One Mix 2 | GPD Pocket | Surface Go |
---|---|---|---|
Single Core | 2667 | 1042 | 1956 |
Multi Core | 4826 | 2709 | 3989 |
ドラゴンクエストX ベンチマークでは、1280×720の標準品質/ウィンドウ設定で「5589 快適」との結果。ただ、やはりベンチマーク中はファンがうるさかったです。なお、同じ設定でSurface Goは「4167 普通」、GPD Pocketは「815 動作困難」でした。
正直なところ、GPD Pocketと大差ないのではと思っていたのですが、予想以上の快適さにびっくりです。
ただ、まだ検証中ではありますが、バッテリー持ちはあまりよくない気がします。常にWi-Fi接続状態で、感覚的には3~4時間といったところです。
今買うならMix 2S?
GearBestでの価格はm3-7Y30のMix 2が659ドル(ペン付き)、m3-8100YのMix 2Sが689.99ドル(ペン付き)。CPUのスペック差が40ドルに値するのかが微妙なところですが、これぐらいの差ならMix 2Sを購入しておいてもいい気がします。