2021年の12月に購入したスマートリングのOura Ring Gen3。途中サイズ交換のために利用できなかった期間はあるものの、ほぼ4か月間毎日身に着けて使っています。せっかくなので、4か月使ってみてどうだったのかというリアルな感想をお届けします。
時間がない人のため先に結論を書いておくと、下記のような感じです。
- 睡眠ログを取得する手段としてはとても手軽
- 毎朝、体調確認の目安として使える
- 四六時中身に着けるメリットがあるかは微妙
- 指輪としては大きく、邪魔(家事との相性は悪い)
24時間心拍測定に対応した第3世代のOura Ring
Oura Ringは、指に装着して使うスマートリングデバイス。心拍や身体活動、睡眠パターン、そして就寝中の体温変化を計測でき、それらを使ってコロナの発症予測が行えるということで一躍脚光を浴びました。
2021年10月に発表された第3世代のGen3では、これまで睡眠中の計測にしか対応していなかった心拍測定が24時間対応になり、マラソンやウォーキングなどワークアウト中も計測可能に。より一般的なアクティビティトラッカとして利用可能になりました。
血中酸素濃度(SpO2)の計測には2022年夏に対応予定。こちらに関しては、運動能力の測定ではなく睡眠測定の精度向上を目的としているようです。
これらの、計測値はスマートフォンのアプリで確認はできるものの、リアルタイムに反映されるわけではありません。アプリを開いた際に都度通信を行い、計測値のアップデートが行われます。通信状況にもよりますが、このアップデートに10~30秒以上かかることもあり、今の状態をパッと把握するといった使い方には向いていません。
毎日の体調確認に利用
現在の歩数や消費カロリー、心拍数をリアルタイムに把握するというよりも、寝る前に今日がどうだったか、あるいは翌朝に睡眠データと一緒に確認するといった使い方が向いている気がします。
私は、朝起きてから睡眠データとコンディションを確認するといった使い方をしています。歩数やアクティビティなどはほぼ見ません。たまにぐっすり眠れて睡眠のスコアが良かったときに、「昨日なにかしたかな?」と見返す程度です。
Oura Ringのコンディション画面では、睡眠中の体表温や、安静時心拍数などを確認でき、体感的には寝起きの体調とかなり一致している気がしています。悪い評価を見て調子が悪くなる、ということがないとも言えませんけど。
睡眠データに関しては、眠りが深い、浅い、レム睡眠など一通り確認可能。加えて、睡眠中の心拍変動なども記録されます。これらのデータは毎日確認しているわけではなく、よく眠れなかったという時に確認する程度です。
充電をちょくちょく忘れる
充電は、専用充電台にセットして行います。1回の充電で、5~6日程度利用可能。バッテリー持ちがいいだけに、ちょくちょく充電を忘れます。というのも、先に書いた通り、Ouraのアプリを開くのは朝のみ。このため、翌朝までにバッテリーが切れてしまって睡眠データが取れていなかったということが何度かありました。
もちろん、アプリを開いたときにバッテリー残量は確認できるのですが、「あとで充電しておかないと」と思いつつ、そのまま忘れてしまいます。バッテリー残量を気にしつつというより、毎朝シャワーを浴びるときに充電する、など決めてしまうべきなのかもしれません。
身に着けていることは忘れない
基本的に四六時中身に着けているわけですが、身に着けているのを忘れてしまうといったことはなく、かなり存在は主張してきます。とくに気になるのが、食器を洗っているとき。ガラスのコップを洗う際などには、気を付けないとガツガツと当たってしまいます。
また、運動中の心拍数なども測れますが、ウェイトトレーニングの相性は悪いです。ダンベルやバーベルを握る際には確実に邪魔になるので、私はトレーニング時には外しています(もっとも、このときは結婚指輪も外しています)。
ランニングやウォーキングなどなら問題はないですが、リアルタイムでデータを見られないので、そういった目的のために使うにはおススメしません。歩数や心拍数、消費カロリーなどもいちいちスマートフォンを取り出してしばらく待たないと表示できません。そういう目的であれば、素直に安いアクティビティトラッカーを使った方がいいと思います。
データを淡々と貯めたい人には向いている
心拍数や歩数、消費カロリーなどのデータを見ながら運動のモチベーションにするのではなく、数値はあまり気にしないけどとりあえずデータを取り貯めておきたい。だけど、睡眠データだけは毎日チェックして、健康状態の参考にしたいという人にはとても手軽でおススメできるデバイスです。
ただ、そのためだけに24時間身に着けているメリットがあるかは、正直微妙。睡眠ログを取るだけなら、寝るときだけスマートウォッチやアクティビティトラッカーを装着するという方法もあります。
もう少し薄くなり存在を主張しなくなるといいのですが、それは今後の技術革新に期待しておきます。