「Pentax K-3 タッチアンドトライ」の報告2回目です。前回の製品仕様に続き、デザイナーのかたのお話です。デザインする上での苦労話などが聞けました。
まずあったのが、コンデジとデジタル一眼の違いという話。
デジタル一眼はファインダーを覗いて撮影するため、撮影中は操作部を見ることができません。このため、手の感覚を無視してデザインすることが出来ないのだとか。
そんな話を踏まえた上で、K-3のデザインについての話に移ります。
K-3のデザインはK-5からあまり変わっておらず、WEBや雑誌などでの紹介では「デザインは踏襲されている」の一言で片付けられてしまうそうですが、実は、変わらないように見せるため、大変な苦労があったのだそうです。
K-3ではAF測距点が従来の11点から27点に増加したことでスーパーインポーズが大型化。Pentaxのロゴが入っている部分を出っ張らせる必要があったとのこと。
この部分はペンタプリズムをヒントに面取りをすることで出っ張り感をなくし、シャープな印象に仕上げたました。
K-3には2つのカードスロットがありますが、他社のカメラなら縦に並べられるのに、K-3ではサイズの大型化が許されなかったため重ねる必要がありましたが、厚み方向もサイズアップができないので苦労したようです。
K-3はデジタル一眼の中ではコンパクトなサイズですが、手の大きな人でも使いやすいようにグリップ位置を調整したそうです。
そしてカタログを見ただけではほとんどわからないようなこだわりも多いです。このシャッター部分のISOと露出補正のボタン、K-5は垂直でしたが、K-3ではシャッターに合わせて傾けられています。
バッテリーグリップについても新規設計。グリップ性の向上を図っています。
背面操作部もボタンの配置を一新。十字キーは8方向移動を可能にするための工夫がされています。
そんな苦労を経てやっと世に出たK-3。「楽しんで使ってもらえたなら、それはとっても……」たぶん続きの言葉は「嬉しいなって」でしょうねw。ちょうど映画も始まってるし。
そんなデザイナーの浜村さん、使っているPentax Q10はアスカモデルだそうです。左下にはドロッセルお嬢様が……。
そんなわけで、月末までの長期モニターでK-3をお借りしました。週末ぐらいしか弄れないですが、いくつかレビューをあげてみたいと思います。