Pogoplugからメールが来るまですっかり忘れていましたが、先月末、パーソナルクラウドとして日本でも発売しているPogoplugに、ソフトウェア版の製品が加わっています。
これまではハード製品としてPogoplugを購入し、そこにUSBハードディスクを接続して使用する必要がありました。これに対しソフトウェア版は、ソフトをインストールしたPC(またはMac)のハードディスクをそのまま外部から使用可能にしてしまうというものです。ハード版のPogoplugの実態はLinuxBoxなので、これまでの「ハードディスクはユーザが用意する」から「ハードウェアもユーザが用意する」という形に踏み込んだことになります。ハード製品版と違い、いちいちPogoplug内(Windowsの場合、通常はP:ドライブになっています)にファイルを保存しなくてもいいという利便性はありますが、外から使いたいときにそのPCの電源が入っている必要があるという制約があります。位置づけ的にはハード版の簡易システムということらしいです。
PCの中身をそのまま外部に公開というとセキュリティが心配になりますが、Pogoplugの場合は直接外部に繋がっているわけではなく、一旦Pogoplugのサーバに繋がります。ざっくりとしたイメージは上図の通り。こうすることで、面倒なルータの設定などをしなくてもよく、かつ外部からの不正アクセスの可能性も下げているわけです。しかし、サーバ経由でのアクセスになるため、サーバがダウンすると外部からのアクセスが出来なくなります(同じLAN内であればサーバを経由せずアクセス可能)。
そんなPogoplugですが、ソフトウェア版には$29のプレミアム版があります。Free版との違いは動画や音楽のストリーミング再生に対応しているかどうか、ということのようです。アカウントの費用ではなく、ソフトウェアの料金なので、一度払うだけでその後の課金はありません。複数のPCにインストールしてもOKとのこと。
ちなみに、このソフトウェア版ですが、ハード版Pogoplugのソフト(というとわかりにくいですが、PC上からPogoplugにP:としてアクセス可能にしていたソフトのことです)と共通になっています。つまり、ハードウェア版のユーザはソフトを更新することでPCのファイルも外部と共有可能にできます。Pogoplugの機能比較を見る限り、ハードウェア版のユーザはプレミアム ソフトウェアの機能を包括してるようなので、わざわざ$29払う必要はなさそうです。ただし、PC上のファイルをストリーミングしたいとかいう場合にはプレミアム ソフトウェアが必要なのかも。この辺、正直言ってわかりません。
あと、いつの間にかハードウェアのPogoplugの色が黒くなって型番が変わってたりするのですが、以前のピンクのV2と呼ばれていたハードと何が変わっているのかもわかりません……。このあたりについて知っている人がいたら教えいただけるとうれしいです。