昨日に引き続き、Pogoplug Mobileの話題です。今回はPogoplug MobileをOpenpogo化します。ところで、すでにOpenpogoというのは無くなってしまっていて、現在はarclinuxがPogoplugをLinuxboxとして使う場合の選択肢となるようです。ただ渡しの場合はsambaを使いたいだけなので従来通りopenpogoを使っています。
openpogo化の手順としては、以前行ったものと同じです。なので、変更点のみ記載します。なお、openpogoの本体であるopt.tar.gzがリンク切れになっていたので、こちらに置いておきます(どこからか怒られたら消します)。
3.USBメモリのフォーマット
まず、手順「3.USBメモリのフォーマット」ですが、対象がUSBメモリではなくSDカードなので当然パスが変わります。デバイスは、「/dev/sda」ではなく「/tmp/.cemnt/mmcblk0」なのでfdiskをするときは、
# /sbin/fdisk /tmp/.cemnt/mmcblk0
とします。同様にmke2fsは
# ./mke2fs /tmp/.cemnt/mmcblk0p1
です。
4. OpenPogoのインストール
書くまでもないですが、opt.tar.gzの展開は、下記になります。
# cd /tmp/.cemnt/mnt_mmcblk0p1
# tar xzvf opt.tar.gz
次のリンクを貼る作業ですが、Pogoplug mobileでは「/」がはじめから書き込み可能になっているので、remountの作業は不要です。そのままリンクだけ作成します。
# ln -s /tmp/mnt_opt/.opt /opt
rcSスクリプトについては内容的には前回記述通りでいいのですが、SDカードのマウントタイミングの問題でそのままではうまくありません。なので、原始的な方法ですがsleepを30秒入れています。
# vi /etc/init.d/rcS
##以下の内容を最後部に追加
sleep 30
/etc/init.d/mount_opt
/opt/etc/init
なお、/opt/etc/initがbashを使用するようになっていますが、Pogoplug Mobileにはbashが入っていなかったので、pogoplug v2から持って来ました。そのbashがこれ。「/bin」にコピーして下さい。ついでにsshでログインした時のシェルをshからbashに変更しました(/etc/passwdの1行目を修正)。
profileは前回どおり。
そして/etc/init.dにコピーする起動スクリプト「mount_opt」ですが、これはUSBデバイス用に書かれているのでSDカードなのでカードからの起動には使えません。なのでSDカード用に書き換えたスクリプトを用意します。
といっても難しいことはなく、元のスクリプトの内容をざっくりと削って書かれているパスを修正するだけです。
#!/bin/sh
[ ! -d /tmp/mnt_opt ] && `mkdir /tmp/mnt_opt` || `umount /tmp/mnt_opt`
mount -t ext2 -o rw,nosuid,nodev,exec,noatime,sync /tmp/.cemnt/mmcblk0p1 /tmp/mnt_opt
この後は前回の通りで大丈夫です。
とりあえずこれでOpenPogo化とSambaのインストールは完了です。
以前のPogoplugと比べて性能が上がったのかは実感できていませんが、サイズがコンパクトになったのは嬉しいです。デザイン的にも机上にあっても気になりません。まぁ、最終的には机の下にいれちゃんですけどね。