黒いeneloop、eneloop proを購入してみました。
eneloop proは従来品の1,900mAhに対して2,400mAhと容量が25%アップしていますが、その代わりに、価格もおよそ25%アップ(4本セット1480円→1880円)し、繰り返しの充電回数が従来の1500回から500回へと激減しています。
用途としてはカメラやLEDライトなど消費電力が大きいもの向けの製品で、リモコンや時計など消費電力が少ないものには向いていません、っていうかメリットがありません(たとえば従来型で2年(24ヶ月)に1回の電池交換が、2年半(30ヶ月)に1回になったところで大してうれしくはないですよね?)
ここでちゃんとしたブログなら、eneloop1本の容量が増えたことでモバイルの充電にどの程度の恩恵があるのか実際に試してみるところなんでしょうけど、そんな時間もないのでざっくりと計算してみました。スティックブースターでiPhone4を充電することを考えてみます。
スティックブースターは、カタログ上5V 500mAで約90分出力可能となっています。電力量(エネルギー量)で置き換えると、
5(V) × 0.5(A) × 1.5(h) = 3.75(Wh)
一方、iPhone4のバッテリ容量は3.7v 1420mAhなので、
3.7(V) × 1.42(Ah) = 5.25(Wh)
となります。充電時のロスを考慮し、効率を0.8程度と仮定すると、
0.8 × (3.75 ÷ 5.25) = 0.568
ようするに、従来のeneloop2本を使用したスティックブースターでは、iPhone4を約57%充電することができる計算です。
これに対し、容量が25%アップしたeneloop proではどうかというと、単純にエネルギー量も25%アップと考えれば
5(V) × 0.5(A) × 1.5(h) × 1.25 = 4.6875(Wh)
となり、
0.8 × (4.6875 ÷ 5.25) ≒ 0.714
およそ71%まで充電が可能になる計算です。まぁ、机上の空論なので実際には異なるかもしれませんが、なんとなく近い値が出ている気がします。どなたか、実際に計測した結果をお持ちの方は、教えて頂けるとうれしいです。
57%が71%までに伸びるとなると、数字上の差は小さいですが、実際に使う側になってみると大きな違いですね。従来型で電池切れの場合でもまだ14%も電池が残っていることになるのですから。